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【安倍晋三首相講演詳報(4)】「来年の早い時期にロシアを訪問」「批判を受けると反論をしたくなる? いや、私は穏やかな性格であります」

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【安倍晋三首相講演詳報(4)】
「来年の早い時期にロシアを訪問」「批判を受けると反論をしたくなる? いや、私は穏やかな性格であります」

内外情勢調査会で講演する安倍晋三首相=20日午後、東京都千代田区の帝国ホテル東京(宮崎瑞穂撮影) 内外情勢調査会で講演する安倍晋三首相=20日午後、東京都千代田区の帝国ホテル東京(宮崎瑞穂撮影)

 作家、吉村昭さんの作品に「ポーツマスの旗」という小説があります。ご存じの方もたくさんおられるのではないかと思いますが、35年ほど前、NHKのドラマにもなったわけであります。ご記憶の方もたくさんいらっしゃると思います。

 日露戦争後のポーツマス条約の交渉にあたった小村寿太郎外相を描いた作品です。アメリカのポーツマスで講和条約交渉に臨んだ日本にとって、当時これ以上戦争を継続することは国力的に限界に達していた。

 しかし、日本海海戦や奉天会戦での勝利に酔っていた国内世論は交渉結果に対して、得られたもののあまりの少なさに沸騰しました。日比谷で焼き打ち事件も発生しました。

 小村とロシア全権のウィッテが条約に署名した後、そうした日露両国内の状況が話題になったとき、小村が語るセリフがあるんですね。

 「私は本国の多くの人々から非難を受けることを覚悟し、ウィッテも非難されるかもしれないが、誰にしてもすべての人々を満足させることはできないものだ。私は自分の責任を果たしたことに満足している」

 外交交渉とは常に、そういうものであります。相手がある話ですから双方が受け入れ可能な結果を追求するしか道はない。そうなると全員を満足させることなどできるはずもありません。何か動かせば、世論の批判は覚悟しなければならない。これが外交であります。

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