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【安倍晋三首相講演詳報(3)】「猜疑心の砦を打ち捨てねば」「『日本の領土だから返せ』では実現しない」

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【安倍晋三首相講演詳報(3)】
「猜疑心の砦を打ち捨てねば」「『日本の領土だから返せ』では実現しない」

内外情勢調査会で講演する安倍晋三首相=20日午後、東京都千代田区の帝国ホテル東京(宮崎瑞穂撮影) 内外情勢調査会で講演する安倍晋三首相=20日午後、東京都千代田区の帝国ホテル東京(宮崎瑞穂撮影)

 「生きているうちに故郷に戻りたい」「島で朝を迎えたい」「いつでも墓参をしたい」「自由に島に行きたい」-。こうした元島民の皆さんの切実な思いをかなえなければならない。その皆さんが相当高齢になる中で、これは特に急がなければなりません。

 今回の首脳会談では人道上の理由に立脚して元島民の皆さんが自由に墓参りをし、かつての故郷を訪れることができるよう、ありうべき案を迅速に検討することで合意しました。

 領土問題について当然ながら私はこれまでの日本の立場の正しさを確信しています。他方、ロシアにもロシアの立場があり、プーチン大統領はそれが正しいと確信している。しかし、互いにそれぞれの正義をただ主張し続けても、この問題を解決することはできません。

 これまで70年以上にわたって歴史的な経緯や国際法の解釈などの応酬を続けてきた結果が現在であります。もちろん過去こうした主張をぶつけたことは決してむだではなかった。しかし過去にとらわれるのではなく日本とロシアが共有できる4島の未来像を描くことからスタートしなければならない。

 日本人とロシア人がともに暮らし、ともに発展するウィンウィンの未来像をともに描いていく中で、領土問題を解決へと導いていくしか、70年たった現在道はない、私はそう確信をしています。それが平和条約に向けた新たなアプローチであります。

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