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【安倍晋三首相講演詳報(2)】「初めはロシア人たちを憎んでいた」 元島民の手紙にプーチン氏は…

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【安倍晋三首相講演詳報(2)】
「初めはロシア人たちを憎んでいた」 元島民の手紙にプーチン氏は…

内外情勢調査会での講演に臨む安倍晋三首相=20日午後、東京都千代田区の帝国ホテル東京(宮崎瑞穂撮影) 内外情勢調査会での講演に臨む安倍晋三首相=20日午後、東京都千代田区の帝国ホテル東京(宮崎瑞穂撮影)

 おやじは戦争を経験した世代ですから、ソ連との間で平和条約がまだ結ばれていない問題を何とか自分たちで解決したいと強く願っていたと思います。しかし残念ながらそれはかないませんでした。

 戦後70年以上がたっていまなお、日本とロシアの間には平和条約が結ばれていない。それは異常な状態であります。

 北方4島の元島民のみなさんの平均年齢は81歳を超えています。先週私は日露首脳会談に先立ち、島民の皆さんから1時間ほどお話をうかがう機会がありました。「もう時間がない」。そう語る島民の皆さんの切実な思いが胸に突き刺さりました。

 その皆さんからプーチン大統領への手紙を託されました。今回、長門ではこれまでで最長の95分間、プーチン大統領と2人だけで突っ込んだ議論を行いました。その2人だけの会談の冒頭で島民の皆さんの手紙を大統領に手渡しました。

 そして、こうした島民の皆さんの思いを背負って私はこの場であなたと交渉している。そう私は申し上げました。その手紙は島民の方が70歳を超えてから習ったロシア語で書いた手紙です。プーチン大統領はその場で、そのロシア語の手紙をじっくりと読んでおられました。島民の皆さんの声に真摯(しんし)に耳を傾けようとしている、そんな印象を受けました。

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