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【豊洲問題】主要建物の内部公開も寂しげな豊洲市場 設備工事中断、看板掛けたのに客なし

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【豊洲問題】
主要建物の内部公開も寂しげな豊洲市場 設備工事中断、看板掛けたのに客なし

報道陣に公開された豊洲市場の水産仲卸売場棟。開場のめどは見通せず、内部は閑散としている =30日午後、東京都江東区(松本健吾撮影) 報道陣に公開された豊洲市場の水産仲卸売場棟。開場のめどは見通せず、内部は閑散としている =30日午後、東京都江東区(松本健吾撮影)

 東京都は30日、築地市場(中央区)からの移転が延期された豊洲市場(江東区)の主要な建物内部を報道陣に公開した。11月7日の開場予定だったが、現在は延期の影響で設備工事を中断した業者が目立つなど、真新しい建物はどこか寂しげ。説明に当たった担当者は築地以上の機能性をアピールするが、開場のめどは見通せないままだ。(大泉晋之助)

                   

 公開されたのは、水産卸売場棟、青果棟、水産仲卸売場棟や排水処理施設など。仲卸売場や飲食店スペースでは、未使用の冷蔵庫や水道などが散見され、一部にはすでに店舗の看板も掛かる。これらは業者が自ら設備投資したもので、延期に伴う損失補償の重要性を感じさせる。

 一部業者が豊洲に懸念を抱くのは、物流という根本的な機能。「ターレ」と呼ばれる小型運搬車の動線では「カーブが急で通路が狭く事故が起こりやすい」との指摘もある。一般的なターレの車幅が1メートル前後とされる一方、通路のカーブ近くでは1車線の幅が1・6メートル前後でゆとりがないようにも見える。「混雑時に配慮が必要なのでは」という記者の問いに、担当者は「通路とは別にエレベーターを設置した。必要な整備は行った」と反論した。

 マグロなどの大型魚を解体する共用スペースについては、「狭すぎて複数の業者の同時作業に向かない」との声がある。ただ、無人の現状では、指摘されるほどの狭小さは感じさせなかった。

 都はこれまで、工事中の豊洲を公開したことなどはあったが、今年5月末に主要な建物が完成して以降、全面公開するのは初めて。

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