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【正論】碩学たちが残した「非自主性」の念、憲法改正は不可避だ 駒沢大学名誉教授・西修

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【正論】
碩学たちが残した「非自主性」の念、憲法改正は不可避だ 駒沢大学名誉教授・西修

駒沢大学名誉教授・西修氏 駒沢大学名誉教授・西修氏

 ところで、日本国憲法の成立経緯に関して正確な理解がなされていないむきがあるので、2点のみ注記しておきたい。

≪GHQに逆らえなかった日本≫

 この問題は「押し付けの有無」として論議される。「押し付け」否定の立場からは、連合国軍総司令部(GHQ)案にあった一院制を日本側の意思で二院制にしたこと、帝国憲法改正案が、衆議院で賛成421票、反対8票(うち6票は共産党全員)、貴族院でもほぼ全員が起立賛成し、圧倒的多数で可決されたことなどをあげる。

 しかしながら、憲法草案がGHQで起草され、その後の政府案の作成および帝国議会での審議の全過程において、逐一、GHQの承認を得ていたこと、最終的に戦勝国11カ国からなる極東委員会の同意を得なければならなかったという歴然たる事実は動かしようがない。

 GHQが二院制に同意したのは、その部分は受け入れて、天皇の権能や第9条の本質部分は妥協しないという、いわば駆け引き材料にしていたことは、資料で明白になっている。また、占領政策の眼目としてGHQが強力に推し進めた帝国憲法の改正に対して、日本側が反対できる状況にはなかったことも明らかだ。

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