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【正論】碩学たちが残した「非自主性」の念、憲法改正は不可避だ 駒沢大学名誉教授・西修

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【正論】
碩学たちが残した「非自主性」の念、憲法改正は不可避だ 駒沢大学名誉教授・西修

駒沢大学名誉教授・西修氏 駒沢大学名誉教授・西修氏

≪審査会で成果は得られたのか≫

 衆参両院に設置されている憲法審査会が、久しぶりに開かれた。参議院では11月16日に9カ月ぶりに、また衆議院では翌17日と24日、1年5カ月ぶりに再開された。「改憲勢力」が両院で3分の2を占める政治状況になってから、初めての審査会でもあった。果たして実りある成果が得られたといえるのか。否、というのが私の判断だ。

 テーマは、参議院では自由討議だったが、衆議院では2回を通じ、憲法制定経緯、立憲主義、違憲立法審査などだった。これらのテーマは、すでに平成12年から17年にかけて両院の憲法調査会で議論された内容とほぼ重なり合う。

 両院の憲法調査会は、17年4月、それぞれ膨大な『報告書』を作成した。今回の審議は、そこで整理されている論点を深め、進展させたとはとうてい言い難い。ただ蒸し返しの議論が展開されたにすぎない。このような進化のない審議をいつまで続けるのか。

 憲法審査会は、調査会での論点整理を踏まえて「憲法改正原案の審査」を本来の設置目的としている。両院で審査会が始動したのは23年10月のことだ。この5年間、憲法改正原案の審査に向けてめぼしい活動をしてこなかった。怠慢のそしりは免れないだろう。憲法調査会当時には結成されていなかった日本維新の会と日本のこころが、各党に改正原案の早期提示を促したのは、的確な姿勢だ。

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