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【正論】南スーダン派遣を名誉としたい 世論より自衛官の言葉を信じる 防衛大学校名誉教授・佐瀬昌盛

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【正論】
南スーダン派遣を名誉としたい 世論より自衛官の言葉を信じる 防衛大学校名誉教授・佐瀬昌盛

防衛大学校名誉教授・佐瀬昌盛氏 防衛大学校名誉教授・佐瀬昌盛氏

当時、『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じたところによると、コール政権のクラウス・キンケル外相は国会論戦の場で、連邦軍初の「同盟国領域」外への派遣に反対する野党の一女性議員が、「最初の亜鉛の棺がボスニアから到着したら」どうするつもりか、と詰問したのに対し、「その場合、リューエ国防相と私が棺の傍らに立つ」と言い放ったという。この言葉に満座は水を打ったように静まり返ったと報道された。感動的ではないか。

 今日、国連南スーダン派遣団(UNMISS)には、インド、ルワンダ、ネパール、エチオピア、中国、ドイツなど、わが国を含めて計63カ国が要員を派遣している。

 その中で殉職者ゼロにこだわり続けている国はわが国以外にはあるまい。そういう「例外国家」の道をとるべきではない。

 私とて派遣自衛官が「亜鉛の棺」で帰国するのをよしとする者ではない。ただ、わが国は「自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」(日本国憲法前文)のである。(防衛大学校名誉教授・佐瀬昌盛 させまさもり)

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