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【野口裕之の軍事情勢】米軍の先端技術を中国に売る独企業 実業家トランプ氏は国家経営への損得勘定をはじき、中独取引にクサビを打てるか

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【野口裕之の軍事情勢】
米軍の先端技術を中国に売る独企業 実業家トランプ氏は国家経営への損得勘定をはじき、中独取引にクサビを打てるか

ロッキード・マーチン社の工場で初公開された航空自衛隊向けのF35。中国は先進国のこうした「技術」を常に狙っている=9月23日、米テキサス州フォートワース(共同) ロッキード・マーチン社の工場で初公開された航空自衛隊向けのF35。中国は先進国のこうした「技術」を常に狙っている=9月23日、米テキサス州フォートワース(共同)

 ドイツは経済緩和が進むEU(欧州連合)ボケしている。

 ドイツの半導体製造装置メーカー・アイクストロンの、中国・福建芯片投資ファンドによる買収劇には、さすがに「待った」がかかったが、わが国政府も検証しなければならぬ事案であった。

 ドイツ政府は9月、アイクストロン買収を一旦は承認したが、10月下旬に撤回し再審査する方針へと転換した。半導体製造装置が軍事技術の一角を形成することは、承認を担う官庁では常識中の常識だ。ドイツ経済エネルギー省は「承認当時に安全保障関係の情報を把握していなかった」と説明するが、にわかには信じがたい。

 米国は半導体大手への出資を阻止するなど、中国の「知的財産強奪犯」を追っ払ってはいる。トランプ氏も大統領就任までの準備・充電期間に、ドイツの政府やメディアの反省の弁を、じっくりと聴くべきときだ。総合すると、こう言っている。

 「ドイツ国内で中国企業はドイツ企業を自由に買いあさる。でも、ドイツからはフォルクス・ワーゲン(VW)などが歴史的と形容できるほど古くより中国市場に進出するが、外資の出資比率は半分以下に制限され、投資は厳しく規制されたまま。誰もが同じルールでプレーする必要が有る。中国は市場アクセスや企業買収を事実上不可能にしている」

 「独中関係はパートナーではなくライバルになった。ドイツ企業買収のハードルを上げなければならない」 

 「EUは加盟国政府に、非EU企業の株式保有を阻止したり、条件を厳格化したりする権限を与えるときだ」 

 「買収が中国の国策と化している。国家に支配された企業の技術獲得は、外国投資とは分けるべきだ」

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