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TPP審議にブレーキ 参院選や知事選で敗退目立つ自民 解散風の行方に影響も

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TPP審議にブレーキ 参院選や知事選で敗退目立つ自民 解散風の行方に影響も

衆院TPP特別委員会で、自民党の小泉進次郎農林部会長(左手前)の質問に答える安倍晋三首相=17日午前、国会・衆院第1委員室(斎藤良雄撮影) 衆院TPP特別委員会で、自民党の小泉進次郎農林部会長(左手前)の質問に答える安倍晋三首相=17日午前、国会・衆院第1委員室(斎藤良雄撮影)

 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)が争点の一つだった16日の新潟県知事選で与党候補が野党候補の米山隆一氏に敗れ、TPP承認案と関連法案の今国会成立にブレーキがかかりそうだ。民進党は17日の衆院特別委員会で、7月の参院選でも農業が盛んな地方で自民党の敗北が相次いだことを挙げ、地方のTPPに対する反発を印象付けた。強引に審議を進めれば次期衆院選に影響しかねない。

 「新潟ショック」が覚めないまま安倍晋三首相が出席して始まった17日の特別委。山形が地元の民進党の近藤洋介氏は新潟県知事選に加え参院選で東北6県の選挙区(いずれも改選数1)で自民党が秋田を除き敗れたことを念頭に「奥羽越列藩同盟のように北国の農業生産地の多くがTPPに厳しい目を向けた」と訴えた。

 幕末から明治にかけての戊辰戦争で東北と新潟などの「奥羽越列藩同盟」が首相の出身・山口(長州)を中心とする新政府軍と激しく戦ったことになぞらえ、TPPと安倍政権への反対姿勢を鮮明にしたのだ。

 これに対し、首相は「世界の4割経済圏に参加することは日本の将来に必要だ」と述べ、今国会での成立に重ねて意欲を示した。自民党は17日の質疑で、農協改革に取り組む小泉進次郎党農林部会長を投入。小泉氏が交渉過程の情報非開示を批判する野党を糾弾して助け舟を出せば、首相も「農家の収入が増える農業を作りたい」と不安の払拭に努めた。

 首相は新潟県知事選については「県民の声を真摯に受け止める」と述べた。一方、「農業は東北だけでなく、山口などでも議論になった」と語り、参院選で中国、四国の全1人区で自民党が勝利したことを強調。「改選議席の過半数を大きく上回った。経済政策を前に進めていけとの民意の声だ」とも主張した。

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