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【築地移転延期】有害物質の基準値超えでイメージ悪化、懸念広がる 豊洲移転、長期化か

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【築地移転延期】
有害物質の基準値超えでイメージ悪化、懸念広がる 豊洲移転、長期化か

築地市場の移転先となる豊洲市場=7月、東京都江東区 築地市場の移転先となる豊洲市場=7月、東京都江東区

 築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の地下水モニタリング調査で、初めて環境基準を上回る有害物質のベンゼンやヒ素が検出された。専門家は「人体への直接的な影響は考えにくい」と指摘するものの、豊洲市場のイメージは一層悪化。築地市場で働く業者からは、移転延期の長期化に対する懸念や、豊洲の安全性を不安視する声が改めて渦巻いた。

 「専門家の意見を聞きながら対処する」。29日夕、基準値超えについて都の担当者は硬い表情で説明した。報道陣から数値への評価を問われると「あくまで速報値」と明言を避けた。

 環境汚染に詳しい浦野紘平・横浜国立大名誉教授は「地下水が汚れていることは確かだが、直接飲むわけではなく、食品や人間に影響があるわけではない」と説明。一方で「イメージは悪く、風評被害が心配だ。都はデータを公開して説明し、広く理解を得る必要がある」と話した。

 「これで移転延期が長期化するかもれない」。築地市場で仕事する卸売会社の男性社員は、ベンゼンなどの基準値越えの一報を聞いてうなだれた。

 専門家会議の平田健正座長(放送大学和歌山学習センター所長)が24日、豊洲市場を視察した際に主要施設の地下空洞のたまり水について、ヒ素などの濃度は「水道水と同じレベル」と評価。これを受け、移転を望む市場関係者の間では期待感が高まっていたというが、男性は今回の調査結果で「心が折れる人が出てくるかもしれない」と心配した。

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