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【主張】首相国連演説 北の脅威へ行動喚起せよ

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【主張】
首相国連演説 北の脅威へ行動喚起せよ

 一方、拉致問題についてもっと強調すべきだった。演説で「彼らの人生を奪った国」と帰国要求に応じない北朝鮮を非難したが、救出に向け国際社会に行動や連帯を呼びかけることはしなかった。

 拉致は国家による誘拐犯罪であり、拉致を含む北朝鮮による人権侵害には国際社会の関心も集まる。現在も進行中で、その非道を示す極めて具体的な問題だ。

 中国に対しては演説の中で「海における法の支配」を掲げることによって一方的な海洋進出を牽制(けんせい)した形だが、もっと具体的に問題を指摘できなかったのか。

 南シナ海問題をめぐり、中国が全面敗訴した「仲裁裁定」を無視していることは国際秩序への重大な挑戦である。

 北朝鮮への対応を考えると中国の役割が大きいため、批判を抑えたのだろうか。そうした姿勢は足元を見られ、問題解決に資さない。中国が北朝鮮と同様、重大な脅威を作り出している張本人であることを忘れてはなるまい。

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