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【論壇時評10月号】敗者の口から飛び出すリベラル衰退と陰謀論 都知事選が終わって… 文化部・磨井慎吾

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【論壇時評10月号】
敗者の口から飛び出すリベラル衰退と陰謀論 都知事選が終わって… 文化部・磨井慎吾

東京都知事選で落選が決まり、支援者らに頭を下げる鳥越俊太郎氏=7月31日夜(東京都港区) 東京都知事選で落選が決まり、支援者らに頭を下げる鳥越俊太郎氏=7月31日夜(東京都港区)

 選挙が終わった後は、当選者より落選者へのインタビューの方が往々面白い。

 ある意味で責任から解放された立場なのだから、勢い口も軽くなり、意外な本音も飛び出す。悪く言えば敗軍の将が兵を語っているわけだが、その語り方にはおのずから人品や政治的力量が表れてくる。

 中央公論の「増田寛也はなぜ立候補し、なぜ敗れたか」は、7月に行われた東京都知事選の次点候補が、政治学者の御厨貴を聞き手に選挙戦を振り返る対談。自民党の候補者選定が迷走した末、最終的に推薦候補として担がれることになった増田は「選挙としては出遅れもいいところで、実際のところ、十分に政策を練るというところまでいかなかった。以前から出たいと思って心の準備をしていたわけではなかったことがいちばんの敗因かもしれません」と、かなり明け透けに負けるべくして負けた内情を認めている。結びでは今後の身の処し方にも含みを持たせ、いかにも次の機会を見すえる政治家らしさがにじむ対談である。今回の落選も、キャリアの中の一ステップだった、ということなのだろう。

 対して、インタビュー一つが今後の政治生命に響くこともある。告示前後の一部世論調査では首位につけたものの、急失速して3位に終わった野党統一候補に、リベラル系ネットメディアが独占インタビューを行って悪い意味で注目を集めたのが「『ペンの力って今、ダメじゃん。だから選挙で訴えた』鳥越俊太郎氏、惨敗の都知事選を振り返る」(「ハフィントンポスト日本版」8月11日配信)。

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