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【正論】小池都政は多様化を進めよ 国政は中国の文明論的挑戦に備え、日米同盟強化を 希望支える日本のビジョンを 同志社大教授・村田晃嗣

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【正論】
小池都政は多様化を進めよ 国政は中国の文明論的挑戦に備え、日米同盟強化を 希望支える日本のビジョンを 同志社大教授・村田晃嗣

 ≪国家戦略持った活力ある社会を≫

 その意味でも、昨年夏に安保関連法が成立したことは意義深い。次の東京大会の頃までには、感情的な反対論は大幅に退潮していよう。あの怒号と喧騒(けんそう)は何であったのか、と。

 また、安倍首相が感情論を抑えて日韓関係や日露関係の改善に努めていることも重要な点である。安倍氏が20年も首相の地位にあれば、ぜひ多角的で重層的な「戦略外交」を牽引(けんいん)してもらいたい。

 多様で寛容な市民社会は国家戦略なしには維持できないし、いくら戦略的でも社会が活力を失えば国も傾く。市民社会と国家戦略の両立こそが重要である。

 よき市民はよき国民であり、よき国民はよき市民でなければならない。

 先述のように、4年先を予見するのも難しいが、それゆえ、より長期的でバランスのとれたビジョンが必要であり、それを支え続ける希望が必要なのである。

 「いかなる価値あることも、人生の時間の中でそれを完成することはできない。それゆえひとは希望によって救われなければならない」と、アメリカの神学者ラインホルド・ニーバーは説いた。東京にともされる聖火とは、そうした希望のシンボルであろう。(同志社大教授 村田晃嗣 むらた こうじ)

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