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【国民の自衛官横顔(5)】陸自中部方面航空隊第5対戦車ヘリコプター隊 前田陽一元3等陸佐(54) 日本一の「コブラ」パイロット

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【国民の自衛官横顔(5)】
陸自中部方面航空隊第5対戦車ヘリコプター隊 前田陽一元3等陸佐(54) 日本一の「コブラ」パイロット

対戦車ヘリコプター「コブラ」を自在に操ってきた前田陽一元3等陸佐 対戦車ヘリコプター「コブラ」を自在に操ってきた前田陽一元3等陸佐

 戦うためだけに生まれてきた対戦車ヘリコプター「AH-1S」。通称・コブラ。その獰猛(どうもう)な機体を自在に操り、誰もが「日本一のコブラパイロット」と最高の尊称で呼ぶ。「人の評価なのでわかりません」。本人はいたって謙虚だ。

 昭和53年、地元・山口県宇部市の宇部工業高1年のとき、友人から誘われて陸上自衛隊少年工科学校(現・陸自高等工科学校)に。ヘリとの出合いは58年にパイロットの卵を養成する陸曹操縦学生になってからだ。そして、平成元年に当時最強とされたコブラの乗務が始まる。

 コブラはフルに燃料を搭載すると、最大離陸重量に近くなり、最大武装できない。逆に最大武装すると燃料が制限され、長時間の飛行ができないという“矛盾”を抱える。このため、飛行時は常に限界ギリギリのパワーが必要で、「日本一危険なヘリ」といわれるほど操縦が難しい。

 第1対戦車ヘリコプター隊(北海道帯広市)に所属していたとき、高度約1千メートルで突然、エンジンが停止した。地上までに残された時間は約1分間。再始動は数分かかるため、選択肢にはない。冷静な判断でオートローテーション(自動回転)を使って着陸し、同僚と機体を守った。

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