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【防衛最前線(88)】引退が決まった国産輸送機C1だが… 後継機の不具合でしばらくは“老体”に鞭打ち大空を羽ばたく

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【防衛最前線(88)】
引退が決まった国産輸送機C1だが… 後継機の不具合でしばらくは“老体”に鞭打ち大空を羽ばたく

現役引退が決まっている航空自衛隊のC1輸送機だが…(空自提供) 現役引退が決まっている航空自衛隊のC1輸送機だが…(空自提供)

 長く活躍してきた航空自衛隊の国産輸送機が間もなく、一線を退くことになった。昭和51年から運用するC1輸送機だ。平成24年から一部機体の退役が始まっており、同じく国産のC2輸送機に代替わりする。

 「正直言ってさびしい。遠くの外国で任務もできないので仕方がないが、愛着はある…」

 愛機との別れを惜しむC1パイロットの一部はすでに、操縦する航空機をC2やC130輸送機に変更する「機種転換」の準備を進めている。

 C1が任務を終えるのは老朽化のためだが、航続距離が約1700キロと短いことも退役の一因となっている。開発当時、野党が航続距離の長い輸送機は周辺諸国に懸念を与えると懸念を示したことから、わざと短く設計したのだ。このため、現在もC1は国連平和維持活動(PKO)部隊などの国外輸送には関わらず、基地間輸送や災害派遣、急患輸送など、主に国内任務に当たっている。

 空自が短い航続距離の問題に直面したのは昭和47年5月の沖縄返還の後だ。沖縄は入間基地(埼玉)などから遠く離れているため、気象条件や積載貨物によっては途中で給油する必要があり、効率的な輸送が難しい。空自はC1開発時に米政府の提案を断ったC130輸送機(航続距離4000キロ)を導入せざるを得なかった。

 2001年9月11日の米中枢同時テロを受けた「テロとの戦い」では、C130がイラク復興支援特別措置法に基づく国連や多国籍軍の人員・物資を輸送したのに対し、C1は在日米軍基地間の輸送任務に当たった。C1が在日米軍支援を行ったのは、米軍の輸送機がテロとの戦いで日本国外に駆り出され、日本国内における米軍の輸送能力が手薄になったためだ。

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