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【防衛最前線(87)】「力による現状変更を許容しない」 離島防衛を担う陸自「12式地対艦誘導弾」はGPS搭載で命中精度が向上した

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【防衛最前線(87)】
「力による現状変更を許容しない」 離島防衛を担う陸自「12式地対艦誘導弾」はGPS搭載で命中精度が向上した

離島防衛を担う陸上自衛隊の12式地対艦ミサイル(陸自提供) 離島防衛を担う陸上自衛隊の12式地対艦ミサイル(陸自提供)

 日本最西端の与那国島(沖縄県)まで約1200キロに及ぶ南西諸島。本州がすっぽり収まる広大な地域で陸上自衛隊の存在感が増しつつある。

 今年3月、与那国島に他国艦艇を警戒する陸自沿岸監視隊を配備したのを皮切りに、沖縄県の宮古島と石垣島、鹿児島県の奄美大島に警備部隊を配備する計画を進めている。この警備部隊で重要な役割を果たすのが12式地対艦誘導弾だ。

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)など離島への上陸や周辺海域の封鎖をもくろむ敵艦艇を撃破する。強引な海洋進出を進める中国を念頭に陸海空自衛隊は南西諸島防衛の強化を図っており、陸自では地対艦ミサイルの配備が離島防衛の一角をなす。

 「地対艦ミサイル部隊の配置は島嶼部への上陸阻止や周辺海域の海上優勢獲得の観点から、力による現状変更を許容しないとのわが国の意思をより一層しっかり示し、攻撃に対する抑止力を高めるものだ」

 中谷元防衛相(当時)は昨年9月14日の参院平和安全法制特別委員会でこう強調した。

 12式地対艦誘導弾は88式の後継装備。移動が容易な車両搭載型で、あらかじめプログラミングされたコースに沿って山陰に隠れるように低空を飛ぶ。発射地点を特定しにくくし、敵からの攻撃を受けて無力化することを防ぐためだ。

 敵に手の内を明かすことを防ぐため射程は公表されていないが、88式が約150キロだったのに対し、12式は約200キロまで伸びたとされる。攻撃対象から反射される電波を手がかりに軌道を修正する機能などに加え、12式では新たに衛星利用測位システム(GPS)機能も付与され、命中精度が向上した。

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