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【小池知事定例会見録】「保育従事者の所得は最大8万2000円分改善される」 空き家、空き部屋も活用

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【小池知事定例会見録】
「保育従事者の所得は最大8万2000円分改善される」 空き家、空き部屋も活用

待機児童問題の解消に向けた対策について説明する東京都の小池百合子知事=9日、東京都新宿区(寺河内美奈撮影) 待機児童問題の解消に向けた対策について説明する東京都の小池百合子知事=9日、東京都新宿区(寺河内美奈撮影)

 《9日午後2時から都庁会見室で》

【冒頭発言】

 「よろしくお願いいたします。まず、今日は、もう本当に盛りだくさんになっております。来週は、改めてリオに出発するということもございまして、課題が多くございます。それでは、記者会見、始めさせていただきます」

 「まず、台風が相次ぎました。10号等では、北海道、岩手県など、甚大な被害が発生したところでございまして、改めまして、亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りを申し上げると同時に、まだ被害に遭われた方々は大変な状況だと思いますけれども、お見舞いを申し上げます」

 「台風は自然災害でございますが、一方で北朝鮮の核実験が本日、強行されたという知らせでございます。国際社会が強い警告を発して非難をしてまいりました。安全保障理事会の決議もございます。制裁もございます。このような暴挙に出て、ますます孤立化を深めているという状況に対しましては非常に懸念をすると同時に、そして、厳重に抗議をいたしたく存じます」

 「この事態を受けまして、放射線の測定の強化を図ります。キセノンなどの放射性の物質が、キセノン133などが出るということで、それで検知をして、これは環境省が担うことが多いのですけれども、それを行って、一体実態はどうだったのか分析をしなければなりません。その上で、都民の皆様方には、正確な情報を提供するように、国との連携も含めて進めて、対応に万全を期していきたいと存じます」

 「既に本日、危機管理対策会議を都として開いているところでございますが、引き続き都民の皆様方の不安解消にも努めてまいりたい。そして、政府に対しましては、我が国の平和と安全を守り、核・ミサイルの諸懸案がございます。そして、昨日もちょうど、都民の集いを行いました拉致問題などもございます。こういったことを東京都としても、国際社会との緊密な連携のある政府とともに、実効性ある措置を講じていただく、その旨、政府の方にも強くお願いをするところでございます」

 「そして、今日の一番大どころの話でありますけれども、『待機児童解消に向けました緊急対策』、そして、『補正予算案』を取りまとめましたので、ここでお知らせをさせていただきます」

 「まず、緊急対策の考え方でございますけれども、これは、待機児童問題というのは、まず喫緊の課題であるという認識をもとにいたしまして、そしてまた、視点とすれば、都民ファーストの視点、そこに立ちました上で、『保育所等の整備促進』『人材の確保・定着の支援』、これは結構重要であります。そして、『利用者支援の充実』、これらの3つの柱で、都独自の対策を11盛らせていただいたところでございます」

 「そしてまた、緊急対策に基づいて、待機児童解消に向けた第一弾として、これは第三回定例会、議会の方に提案する予算案でございますけれども、補正予算案を編成したところでございます。そして、その中身でございますが、新規事業は5つの事業、そして、拡充する事業が6、合わせまして11事業に上ります。規模といたしましては126億円でございます」

 「これによりまして、平成28年度の保育関係予算は、当初予算が974億円、それに加えまして、今回のこの126億円で、ちょうど1100億円に上ることとなります。財源といたしましては、福祉先進都市実現基金、こちらの方を活用させていただきます。そしてまた、補正予算案では、年度内に着手した場合には、補助率を手厚くするといった、実際に当たっていただくのは区市町村の方々でございますが、この年度内の効果を上げるということ、事業者もそうなのですけれど、そのために、この取組を加速するためのインセンティブを設けたところでございます。そして、この年度内の着手に対しましてのインセンティブといたしましては、具体的には4つ工夫をいたしております」

 「まず、今回の緊急対策で盛り込みました保育所等の整備費補助、この『高騰加算』でございますが、国の補助基準額は25%の上乗せを行うこととしているのですけれども、これを28年度内に着手した場合には、それを上げまして、30%にまで上乗せをするという、このような工夫であります」

 「それから、今回創設いたします『賃借料補助』と、拡充いたします『借地料の補助』でございますけれども、それぞれ事業者の負担、こちらを8分の1としてまいりましたけれども、これを年度内に着手した場合には、いずれもこれを16分の1と減じることといたして、負担を軽減するという仕組みでございます」

 「さらに、保育士の皆さんなどの『宿舎の借り上げ支援』でございますが、こちらを拡充いたします。こちらの方も年度内に新たに借り上げを行った場合には、礼金についても、不動産関係の礼金です、入居する際の礼金などについても補助をするということで加速をさせる意図を盛り込ませております」

 「これによりまして、区市町村、そして事業者の方々が早期に、この待機児童対策に着手していただけるということを期待いたし、即効果のある工夫を幾つか、このように盛り込ませていただけたと、こう考えております」

 「この緊急対策に基づきまして、『東京都子供・子育て支援総合計画』、これは目標の数字が1万2000人でございますけれども、これに5000人上乗せになって、そして、今年度内に1万7000人分の保育サービスを整備するということになります。ちなみに、27年度の実績でございますが、1万4192人、これと比べても約3000人分の増ということになります」

 「選挙中からも、この待機児童問題というのは、私自身も訴えてまいりました。そして、補正予算を組むべしと、このようなことも街頭演説等で訴えてきたところでございまして、まさしくそれが、そのときのお約束であります、待機児童対策、これを都民ファーストの視点で、そしてまた、年度内にいろいろ効果を出すというような工夫を盛り込ませていただいて、今回の総額126億円の補正予算ということを提案させていただいている次第でございます」

 「少し細かくご説明をさせていただきますけれども、まず、保育所等の整備促進でございますけれど、保育所などの整備促進を図るためには、こちらは建築資材、そしてまた人件費が高騰しているということで、いわゆる高騰加算をいたします。それに加えて、これも選挙中から申し上げておりましたけれども、空き家などの活用を進めるということから、賃借料の補助ということを創設させていただきます。そして、これによって、国有地・民有地の借地料補助の方も拡充を同時にさせていただきます」

 「次、都有地の活用でございますが、都有地の活用といたしましては、保育サービスの整備のために、副知事をトップといたしました全庁横断的な『都有地活用推進本部』を設置させていただきます。全庁横断的にすることによって、ニーズであるとか実態をより的確につかんでいくということでございます」

 「そして、この推進本部には、民間事業者からの照会、そして相談に都が直接対応できるように窓口を設置いたします。名づけて、『とうきょう保育ほうれんそう』でございます。この『ほうれんそう』なのですが、よく企業などでもこの言葉というか、それによって、報告、連絡、相談という言葉がありますけれども、まず、最初の『ほう』は、こちらの方の『ほうれんそう』では、方法の『ほう』、方法に対してのアドバイスをするということで、まず。『ほう』。それから、『れん』の方は、連絡というよりは連携、それから、『そう』は同じく相談でございまして、名づけて『ほうれんそう』とさせていただきたいと思っております。是非この『ほうれんそう』を活用していただいて、それぞれの待機児童対策がよりスムーズに進めるような、そんな窓口としていきたいと考えております」

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