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【参院選・世代の現場から 子育て】24歳「夫は協力的でも孤立感」 42歳「施設乱造なら悪影響も」

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【参院選・世代の現場から 子育て】
24歳「夫は協力的でも孤立感」 42歳「施設乱造なら悪影響も」

保育施設に子供を迎えにきた母親たち。施設数を増やしながら良好な保育環境が確保できるか=6月30日、東京都杉並区(市岡豊大撮影) 保育施設に子供を迎えにきた母親たち。施設数を増やしながら良好な保育環境が確保できるか=6月30日、東京都杉並区(市岡豊大撮影)

 「子ども手当2万6千円を実現」「大学授業料を半額に」。ポストに投函された参院選向けの政党ビラを見ると子育て政策につい目が行く。今回はいつもより期待を感じている。

 「若者向け政策が目立つ。少しでも状況が良くなるような気がしてうれしい。本当に実現してくれるのか分からないけど」

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 東京都杉並区に住む主婦(42)は昨年の夏、認可保育園に通わせていた4歳の長女の異変に気付いた。控えめな性格だった長女が、「○○ちゃんに嫌いって言われた」「○○くんが貸してくれない」と周りへの不満ばかりを口にするようになったからだ。

 保育園での過ごし方かも-。通っていた保育園は、周辺との騒音トラブルを避けるため、園庭で遊ぶ時間を午前中に限り、屋外活動を減らしていた。ようやく確保できた保育園だったが、子供の成長への影響を考えて退園させることを決めた。会社も辞め、時間に融通がきく仕事に変えた。子供を別の幼稚園に通わせると、長女は明るい表情を見せるようになった。

 「園児同士の距離が近過ぎてストレスになっていたのだと思う。育児の経験やスキルが不足する施設を急造するほど悪影響を受ける子供が増えるのでは」

 杉並区は、以前から待機児童問題が深刻だった。区は4月に「緊急事態」を宣言し、田中良区長は「やれる手はすべてやる」と職員宿舎や公民館、複数の公園を保育園に転用する検討を始めている。

 「子供を保育園に入れるために、子供がのびのびと遊べる場所を奪うのでは本末転倒ではないか」。自分の経験から、単なる数合わせの保育園整備には疑問を覚える。

 「もっと現場の実態を見てほしい」。本当に子供のことを考えてくれる政党や候補者を見極めよう、そう考えている。(市岡豊大、写真も)

 =おわり

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