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【参院選】「民主」記入票は無効?「民進」前身、「自民」と「社民」にも 判断現場任せで混乱も

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【参院選】
「民主」記入票は無効?「民進」前身、「自民」と「社民」にも 判断現場任せで混乱も

 10日投開票の参院選比例代表で有権者が投票用紙に「民主」と記入した場合、どう取り扱われるかという問題が浮上している。民主党と維新の党の一部で結成した民進党への投票と解釈できる一方、自民、社民両党の正式名称にも「民主」が含まれるためだ。公職選挙法では、案分とするか、無効票とするかの判断は各開票所の開票責任者に委ねられているため、開票所によって扱いが異なる可能性がある。

 参院選の比例代表は政党名か候補者名のいずれかを記入して投票する。総務省は6月28日に各都道府県選挙管理委員会に疑問票の取り扱いに関する指針を通知し、民進党の有効投票例として略称の「民進」と「民」を明示したが、民進党の前身である民主党の略称「民主」は外されている。自民党と社民党の正式名称にも含まれるため、民進党への投票意思だとは断定できないためとみられる。

 このため確実に民進党の得票となるように、蓮舫代表代行は自身のツイッターで「民主」と記入すると無効票と判断される可能性を指摘、「『民進党』でお願いします」と呼びかけた。

 また、おおさか維新の会については、略称の「維新」のほかに「維」と「お維」が例示された。「おおさか」と記入した場合の判断を示していないのは、新党改革の比例代表候補として出馬している大坂佳巨氏への投票と見なせる事情があるようだ。

 過去の例では、10年の参院選で「社会」と記入された票が、社民党の正式名称と新社会党の両方に含まれることから無効とされた。

 総務省選挙課は「政党名、候補者名を正しく記載してほしい」と呼びかけるが、紛らわしい疑問票の判定をめぐり開票現場で混乱が生じることも予想される。(千田恒弥)

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