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【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】民主主義の「限界」を利用する中国…日本は大戦略掲げ闘うときではないか

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【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】
民主主義の「限界」を利用する中国…日本は大戦略掲げ闘うときではないか

講演する桜井よしこ氏(村本聡撮影) 講演する桜井よしこ氏(村本聡撮影)

 イギリスの欧州連合(EU)離脱で冷戦後の国際秩序が根本的に変わりつつある。折しも日本は参議院選挙である。いま、英知を集めて日本の大戦略を打ち出すことこそ、政治家の本懐であろう。

 イギリスでは離脱決定を「独立」だと喜ぶ声があった。それは、英国政府の上位に位置するかのように政策を「押しつける」EU政府の姿勢や「欧州統合の深化」を否定し、「主権回復」を求めたイギリス人の声だった。イギリスで多数を占めた国民意識は他の欧州諸国にも根強く、EUの結束を揺るがしている。

 マリーヌ・ルペン氏率いるフランスの極右政党「国民戦線」、フラウケ・ペトリー氏の「ドイツのための選択肢」、支持率を高めているハンガリーのオルバーン・ビクトル首相、ローマ初の女性市長のビルジニア・ラッジ氏、ギリシャで台頭するネオ・ファシスト政党「暁の輝き」、0・06%という僅差での敗北に疑義を呈し大統領選挙やり直しを認めさせたオーストリアの極右政党「自由党」などは、いずれも反EU、反移民の旗を掲げ、排外主義をあおる。

 こうした国々では移民急増を機に、異文化、異言語の民族が社会に及ぼす深くかつ永続的影響への恐れが強まった。いずれ憲法も共通に、という統合深化の目標とは正反対に統合から分散へ、全体の利益から自国利益第一へと、遠心力が急速に強まった。

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