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【提言・地方創生 「地域の足」で攻める】第3部(上)逆転の発想でコンパクトに  路線に合わせ街づくり

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【提言・地方創生 「地域の足」で攻める】
第3部(上)逆転の発想でコンパクトに  路線に合わせ街づくり

 地方創生を成功させるポイントの一つが「住民の足」の確保だ。高齢化に伴い“交通弱者”が増えるためである。だが、人口が激減する地方では鉄道やバスなどの公共交通機関を充実させるどころか、その存続自体が危ぶまれているのが現実だ。

 ならば発想を根底からひっくり返してはどうか。利用者のニーズに合わせて交通網を発達させていくのではなく、街のほうを路線に合わせてコンパクト化するのである。

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 かつて市街地は中心部から郊外へと広がり続けるものだった。だが、多くの地方都市では、郊外の人口は着実に減少している。国土交通省の推計では、三大都市圏と政令指定都市を除く全国の県庁所在地の平均人口は平成22年の約35万人をピークにその30年後には、昭和45年とほぼ同じ約29万人に縮小する。

 モータリゼーションによって公共交通機関は衰退してきた。住民たちは自動車に頼り、通勤・通学はもちろん病院や市街地から遠く離れた大型商業・娯楽複合施設など、どこに行くのもマイカーだ。一家に1台どころか、ほぼ大人1人に1台の所有という地域もある。それが新たな公共交通機関の赤字を招き、中心市街地を空洞化させてきた。

 高齢社会を迎えて都市づくりに致命傷ともいえる状況となってきた。自動車に乗れなくなった高齢者が“買い物難民”“通院難民”として目立ってきた。人口が減れば、公共交通機関の採算はさらに悪化しよう。これは全国の地方都市で共通する悩みである。

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