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訪日客6000万人ビジョンも…実現にホテル不足の壁

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訪日客6000万人ビジョンも…実現にホテル不足の壁

訪日客で混雑する成田空港の到着ロビー=30日午後 訪日客で混雑する成田空港の到着ロビー=30日午後

 政府が30日決定した「観光ビジョン」は、昨年2千万人の大台に迫った訪日外国人客を、今後4年間でさらに倍増する野心的な目標を掲げた。規制緩和などにより観光を日本の基幹産業へと育て、国内総生産(GDP)600兆円を達成する原動力とする狙いだ。だが、実現には課題も残る。

 「近隣のアジア諸国で中間所得層が拡大していることは有利に働く」

 観光庁の田村明比古長官は政府の観光ビジョンを受け、目標達成への見通しを述べた。年間4千万人という規模は、2014年に世界5位だったイタリアと6位トルコの中間にあたる。観光庁の試算では、20年に日本が目標を達成すれば、14年の世界22位から8位へ飛躍するという。

 こうした目標の達成に向け、政府は観光資源の魅力アップ▽旅行者の快適性向上▽観光の基幹産業化-の3本柱を掲げた。入国ビザが必要な中国、ベトナムなど5カ国に対するビザ免除などを検討するほか、日本観光をサポートする通訳案内士の人材増に向け、資格制度などの規制緩和を進める。

 ただ、三大都市圏を中心とする国内のホテル不足は着地点が見通せない。観光庁が発表した平成27年の宿泊旅行統計調査によると、需給が最も逼迫した大阪府では宿泊施設の客室稼働率が85.2%に達し、国内のビジネス客らが予約を取れない状況となっている。

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