産経ニュース

【正論大賞】J・アワー氏講演要旨 「日米の連携強化が不十分だと、中国は軍事行動で覇権を握る試みに出る」

ニュース 政治

記事詳細

更新

【正論大賞】
J・アワー氏講演要旨 「日米の連携強化が不十分だと、中国は軍事行動で覇権を握る試みに出る」

第31回正論大賞受賞記念東京講演会で講演するヴァンダービルト大名誉教授のジェームス・E・アワー氏=10日午後、東京都千代田区 (福島範和撮影) 第31回正論大賞受賞記念東京講演会で講演するヴァンダービルト大名誉教授のジェームス・E・アワー氏=10日午後、東京都千代田区 (福島範和撮影)

 終戦前から日米同盟の重要性を訴えていた学者に、米エール大学のニコラス・スパイクマン教授という人物がいる。スパイクマン教授は1942年に出版した著書の中で、ソ連の覇権による危険性を警告しており、「アジア太平洋地域で良好なパワーバランスを維持する唯一の方法は日本と同盟を組むことだ」と勧告していた。当時は日米は戦争中で、著書の内容は多くの米国人にとっては考えも及ばない内容だったが、その正しさが後に判明する。

 冷戦期、日本では日米の安全保障関係を理解していたものの、米国が日本を本当に助けてくれるのか、仮に日本の大都市が核兵器の脅威にさらされたときに助けてくれるのかという疑問があった。ある世論調査では、米国がロサンゼルスを危険にさらしても大阪を助けに来てくれると信じていた日本人は半数未満だった。そのような日本人の疑いを解消していく契機となったのが、1973年に米空母ミッドウェイの母港を米西海岸から横須賀に移したことだった。ミッドウェイは日本の優れた修理技術により、その後約20年にわたって横須賀を拠点に活躍することができた。

「ニュース」のランキング