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【阿比留瑠比の極言御免】村山元首相の憲法ご都合主義 自衛隊は違憲→合憲→違憲状態

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【阿比留瑠比の極言御免】
村山元首相の憲法ご都合主義 自衛隊は違憲→合憲→違憲状態

 先の国会では、野党の多くが集団的自衛権をめぐる憲法解釈の変更はけしからんと騒いでいたが、政党の憲法観なんてけっこういいかげんなものである。7月9日付の当欄では、当初は憲法9条を「一個の空文」と否定していた共産党について触れたので、今回は社民党(旧社会党)の事例を指摘したい。

 自民、社会、さきがけの自社さ政権で首相に就いた社会党の村山富市氏は平成6年7月の衆院本会議で、それまで自衛隊は憲法違反としてきた党の憲法解釈をひっくり返し、自衛隊は合憲だと明言した。村山氏はこのときの反響について、日経新聞18日付電子版でこう振り返っている。

 「憲法学者だって批判した者がおる。『自衛隊合憲だなんて風上にも置けん政治家だ』と、こっぴどく批判されることもある。だけどそういう憲法学者も今はあまり言わない。もう半分認めちゃったからね」

 「弾力的に幅を持った形で考えていくことがなければ、政党の活動にはならない。学者の集団で議論だけで勉強するならいいが政党なのだから」

議論と現実を区別

 たとえ憲法学者から批判されようとも、学者の議論と現実とをきちんと区別して政権を運営しようとした跡がうかがえる。村山氏は著書、『そうじゃのう…』の中では、憲法9条と自衛隊の存在の矛盾に関してこう指摘している。

 「矛盾をはらんでいる現状を政治がどう受けとめるかと考えた場合、『自衛隊が憲法違反だ』と言って、論外という扱いをしたんじゃ政治にならない」

 興味深いのは、自衛隊合憲を打ち出した村山氏も首相時代に、国会でたびたび追及を受けていたことである。村山氏の答弁は、ときに開き直っているかのようにもみえる。

 例えば平成7年1月の衆院予算委員会で、自身の憲法解釈は憲法学者の多数意見とは異なり、いいかげんだと質問された際には、こんな答えを返している。

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