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【TPP日米協議舞台裏(下)】「米国の属国じゃない。対等だ!」 強気の甘利氏を支える「剛」と「柔」の官僚たち

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【TPP日米協議舞台裏(下)】
「米国の属国じゃない。対等だ!」 強気の甘利氏を支える「剛」と「柔」の官僚たち

 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉で、12番目の参加国となった日本。出遅れたため最も不利な立場だったことは疑う余地もない。それでもTPP担当相の甘利明が率いた「チーム甘利」と呼ばれる交渉団は、進化を遂げながら交渉全体の主導権を握るようになっていた。

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 首相の安倍晋三が平成25年3月に政治決断し、TPP交渉への参加が決まる。甘利が最初に驚いたのは、米通商代表部(USTR)代表、フロマンの立場が想像以上に強かったことだ。閣僚会合でフロマンが一席ぶつと、他の閣僚はじっと下を向いていた。

 フロマン「次の閣僚会合は、この辺りの日程でやりましょう」 

 他国の閣僚「その時期は大統領選があると前から伝えていたはずですよ」

 フロマン「あなたは大統領選に関係ないでしょ!? 出馬しないですよね?」

 次回会合の日程調整ですら、米国の威圧的な姿勢は変わらなかった。交渉力の源泉が経済力であることを再確認した甘利は腹をくくった。「米国に文句を言えるのは日本だけだ」

 そんな甘利を支えたのが首席交渉官の鶴岡公二、首席交渉官代理の大江博らチーム甘利の官僚たちだった。

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