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【自民総裁選】首相、谷垣氏に「総裁選の余裕ない」無投票実現へ野田陣営切り崩し

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【自民総裁選】
首相、谷垣氏に「総裁選の余裕ない」無投票実現へ野田陣営切り崩し

拍手をうけながら自民党総裁選の出陣式の会場を後にする安倍晋三 首相=8日午前、東京都千代田区のザ・キャピトルホテル東急(栗橋隆悦撮影)

 自民党の野田聖子前総務会長が総裁選出馬に必要な20人の推薦人を集められなかったのは、安倍晋三首相が無投票再選にこだわり、首相側近や党執行部が激しい切り崩し工作を行ったからだ。野田氏が一時、推薦人を18人集めたとの情報も流れたが、告示前日の7日には「10人に満たないレベルまで減った」(首相側近)という。

 「安全保障関連法案の参院審議を考えれば、総裁選を行う余裕はない」

 複数の関係者によると、首相は4日、谷垣禎一幹事長と党本部で面会した際、野田氏の出馬の動きを警戒するように強く指示した。

 官邸で執務する首相が、幹事長を党本部まで訪ねることは異例だ。首相周辺はこのときの首相について「野田氏の動きが予想以上に活発な気配を感じ、政局を戦うスイッチが入った」と振り返る。

 首相の意向を受け、首相陣営は野田氏の推薦人として浮上した議員の切り崩しを本格化。ある女性議員には、官邸関係者が議員の支持団体に働きかけ、協力を思いとどまらせた。別の議員には地元の県連幹部に推薦人を辞退するよう説得させた。

 首相側が特に気をもんだのが、岸田派の古賀誠名誉会長の動きだ。古賀氏は複数の同派議員に対し、野田氏の推薦人になるよう強く求めていたからだ。

 首相陣営は、古賀氏の影響力が強い九州選出の議員らへの個別交渉を強化。岸田派会長の岸田文雄外相も7日深夜まで派を引き締める会合を開いた。古賀氏と同派議員との2日の会合には12人が集まったが、最終的に野田氏の推薦人になることを了承したのは2衆院議員にとどまった。

 首相は7日夜、岸田氏に「ありがとう」と電話。岸田氏は周辺に「こういうことを言う人でないのに」と驚きを隠さなかった。

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