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【五輪エンブレム問題】またも首相の決断頼み? 組織委、都知事、五輪相ともに模様眺め…

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【五輪エンブレム問題】
またも首相の決断頼み? 組織委、都知事、五輪相ともに模様眺め…

ベルギー・リエージュ劇場のロゴ(左)と2020年東京五輪の公式エンブレム

 政府は、安倍晋三首相が白紙撤回した新国立競技場の建設計画とは異なり、「完全に大会組織委員会の問題だ」との立場だ。ただ「盗用」疑惑の拡大に五輪関係者はみな模様眺めを決め込んでおり、首相の二度目の白紙撤回の決断を待ち望む声も出ている。

 「組織委から発表前に国内外の商標調査をしていると報告を受けている」

 菅(すが)義(よし)偉(ひで)官房長官は問題発覚直後の7月30日の記者会見でこう述べ、政府としてエンブレムについて問題視しない考えを示していた。

 その後、エンブレムを制作したアートディレクターの佐野研二郎氏が手掛けた過去の複数のデザインにも「酷似している」との指摘が続出。これで、エンブレムへの疑念がさらに深まってしまったが、政府として、いったん「問題なし」と認定した以上、組織委も東京都の舛添要一知事も遠藤利明五輪相も、事態収拾には積極的に動きづらい。

 政府高官は「エンブレムのデザイン選定に政府は一切関わっていない。政府が芸術的なものを評価するのも難しい」と頭を抱える。

 ただ、新国立競技場の計画撤回の際には、首相が「(東京五輪は)皆さんに祝福される大会でなければならない」と強調していただけに、エンブレム問題の泥沼化は政権への不信感につながりかねない。政府・与党内からは「今回も首相がリーダーシップを発揮すべきだ」との意見が聞こえてきている。現実的に首相の“鶴の一声”くらいしか打開策はなさそうだ。

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