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【歴史戦 第12部 戦後70年談話(下)】「おわび」は原案から盛り込まれていた…迷走の朝日報道

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【歴史戦 第12部 戦後70年談話(下)】
「おわび」は原案から盛り込まれていた…迷走の朝日報道

70年談話を発表し、記者会見する安倍晋三首相=14日午後、首相官邸(斎藤良雄撮影)

 戦後70年の安倍晋三首相談話発表から一夜明けた15日、新聞各紙は社説で論評した。

 「この談話は出す必要がなかった。いや、出すべきではなかった。改めて強くそう思う」

 こう断じたのは朝日新聞だった。社説では「談話発表に至る過程で見せつけられたのは、目を疑うような政権の二転三転ぶりだった」と強調した。

 だが、迷走したのは朝日の談話報道だ。朝日は9日付1面トップで、「安倍談話『おわび』盛らず」と報じ、7日夜に安倍が自民、公明両党幹部に示した原案には「『おわび』に類する言葉は入っていなかった」とした。ところが、一転して11日付で「『おわび』の文言を入れる方向で調整している」と伝えた。

 産経新聞は10日付で「侵略」に言及するも謝罪に関する文言は「直接盛り込まない」とし、12日付で村山富市首相談話を引用する形で「お詫びに言及へ」と伝えた。

 政府高官によると、7月20日ごろに作成された談話の原案には「おわび」は盛り込まれていた。

 「わが国は痛切な反省とお詫びの気持ちを表明してきた。こうした歴代内閣の立場は今後も揺るぎない」

 「次世代に謝罪を続ける宿命を背負わせるわけにはいかない」

 安倍はこの2つの決意を盛り込むことで「お詫び論争」に区切りをつけようとした。安倍が与党との調整に入った8月5日以降も「この部分は何ら変わらなかった」(同高官)。

 談話の閣議決定についても、朝日は6月23日付で「安倍談話、閣議決定しない方針」と書いた。それが8月7日付で「首相一転 周辺に配慮」「安倍談話 閣議決定の方向」と、政府が軌道修正したかのように報じた。もっとも、6月下旬の段階で、政府中枢は「閣議決定する可能性は十分ある」と述べていた。

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