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【新国立競技場】コスト高、難工事… 斬新なデザインが足かせに 計画迷走に建築家、ゼネコンから異議噴出

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【新国立競技場】
コスト高、難工事… 斬新なデザインが足かせに 計画迷走に建築家、ゼネコンから異議噴出

新国立競技場を設計したザハ・ハディド氏。右は変更後、左は変更前のデザイン。

 2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場(東京都新宿区)の設計案をめぐる議論が紛糾している。国際コンペを勝ち抜いたのはイラク出身で英国在住の女性建築家、ザハ・ハディド氏(64)の作品。競輪選手のヘルメットのような流線的で斬新なデザインだ。同氏は国際コンペで優勝してもデザインが奇抜すぎて立ち消えになった建築も多く、「アンビルト(実現しない建築)の女王」の異名を持つ。コストや工期の厳しい制約の中で、五輪のシンボルまで「アンビルト」になり果てるのか。

コンペの審査員も課題を認識

 「日本のゼネコンの技術は世界最高水準といわれる。極めて難易度の高い工事だが、作れないことはない。むしろ最大の問題はコスト。あの設計案では莫大(ばくだい)なコストがかかることは明白だったはずだ」。大手ゼネコンの関係者は建設計画の迷走を嘆く。

 時計の針を3年前に戻す。12年7月、文部科学省の外郭団体である日本スポーツ振興センター(JSC)は新国立競技場の国際デザインコンクール(コンペ)を実施すると発表した。審査委員は10人で、建築や都市工学などの専門家で構成。委員長に就いたのが日本を代表する建築家、安藤忠雄氏だった。

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