産経ニュース

朝鮮総連、北に食用エミューを第三国から輸出へ 経済制裁“すり抜け”画策

ニュース 政治

記事詳細

更新


朝鮮総連、北に食用エミューを第三国から輸出へ 経済制裁“すり抜け”画策

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の指示を受け、食糧難対策として大型走鳥のエミューを海外から北朝鮮に輸出する計画を立てていることが23日、分かった。複数の日朝関係者が明らかにした。日本で飼育されているエミューを輸出しないのは、北朝鮮への輸出入を全面禁止する日本政府独自の経済制裁に抵触するためで、制裁をすり抜ける構えだ。

 関係者によると、金第1書記は今年1月、「今年は農業、畜産業、水産業を3大軸とする。食糧問題を解決すべきだ」と主張し、朝鮮総連に協力を指示した。

 このため、4月上旬に訪朝した南昇祐(ナム・スンウ)副議長が北朝鮮の対外情報機関「225局」の幹部と秘密裏に面会し、畜産分野での効果が期待できるとしてエミューの飼育を提案した。幹部は「指示にふさわしい畜産育成案だ」と了承し、推進を命じた。

 これを受け、朝鮮総連はモンゴルや中国からエミュー(1匹数万円)を計1千匹以上購入する方針を決めた。10月の朝鮮労働党創建70周年記念イベント開催までに金第1書記が畜産基地と位置付ける北朝鮮南部の洗浦(セポ)地区で飼育する。日本国内の牧場などで事前に飼育法も学ぶ。

 朝鮮総連はエミュー原産国のオーストラリアからの輸出も検討したが、日本と防衛装備品移転などで安全保障上の連携を強めているため、国際問題に発展することを恐れて断念した。

「ニュース」のランキング