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【G20閉幕】米中、世界経済で覇権争い激化 存在感高まる中国 難しい日本の立ち位置

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【G20閉幕】
米中、世界経済で覇権争い激化 存在感高まる中国 難しい日本の立ち位置

 【ワシントン=小雲規生】世界経済で米国と中国の覇権争いが激しくなってきた。17日に閉幕した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、中国が年内設立を目指すアジアインフラ投資銀行(AIIB)や、米国が中心の国際通貨基金(IMF)の改革で両大国が衝突。世界経済・金融秩序を主導してきた米国だが、各国は中国の存在感を無視できなくなっており、日本も難しい対応を迫られそうだ。

 「AIIBはアジア各国からもアジア以外の国からも歓迎されている」。中国の朱光耀財政次官は17日、G20閉幕後の講演でAIIBから距離を置く米国に対して“勝利宣言”した。

 G20は世界経済の成長が力強さを欠くと警鐘を鳴らしたが、その狙いは各国にインフラ投資を軸にした成長戦略の加速を促すことにある。AIIBの存在感の高まりは、中国が今後の世界経済の主導権争いをリードすることにつながる。

 中国は世界の金融秩序の背骨で米国が主導するIMFにも挑戦。中国の議決権拡大につながるIMF改革の停滞をめぐっては、G20会合で新興国から米国への不満が噴出し、朱氏は批准に向けて議会を説得できないオバマ政権を「米国のイメージもおとしめる」と皮肉った。中国は、IMFの準備資産の特別引き出し権(SDR)への人民元の採用を目指すなど、人民元の国際化で基軸通貨のドルの威信も揺さぶる構えだ。

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