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【選択の現場】(2)地方創生 クモの糸に託す未来 地域経済活性化、雇用拡大への期待

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【選択の現場】
(2)地方創生 クモの糸に託す未来 地域経済活性化、雇用拡大への期待

スパイバーが入る研究施設は田園風景の中で圧倒的な存在感を放っている=山形県鶴岡市(石井那納子撮影)

 絹糸のようなしっとりとした光沢を放ち、円筒に隙間なく巻かれた乳白色の糸。髪の毛の太さにも満たない、わずか0・02ミリほどの細さからは想像もつかない可能性を秘めている。

 「クモの糸をつくっています。強度は同じ太さの鋼鉄を、伸縮性はナイロンを上回る。航空機や自動車の素材にも活用できる」

 慶応大学発バイオベンチャー企業「スパイバー」の社長、関山和秀さん(31)が声を弾ませる。社名は「くも(スパイダー)」と「繊維(ファイバー)」を組み合わせた造語だ。

 鶴ケ岡城城下町の風情が残る山形県鶴岡市。JR鶴岡駅から約20分歩くと、刈り取りを終えた田園風景の中に、コンクリート建ての研究施設が現れる。市と県が連携して誘致し、平成13年に開設された慶応大学先端生命科学研究所だ。敷地内にはバイオ関係企業や研究所が集積し、スパイバーもこの中に研究室とオフィスを構える。

 関山さんは遺伝子工学に着目し、クモ由来の遺伝子を組み込んだ微生物を培養することで、クモの糸と同等の繊維の人工合成に成功。量産化の課題だったコストも引き下げられた。

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