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【一筆多論】小選挙区制は「大間違い」か 乾正人

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【一筆多論】
小選挙区制は「大間違い」か 乾正人

 河野洋平元衆院議長が、「大きな間違いを私は犯しました」と告白した。

 てっきり、平成5年8月に閣議決定もせずに発表した慰安婦に関する「河野官房長官談話」への懺悔(ざんげ)かと思いきや、さにあらず。

 衆院への小選挙区比例代表並立制導入に大きな役割を果たしたことに対してだった。

 河野談話発表前に、自民党は衆院選に敗れ、下野が決まっていた。日本人を20年以上にもわたって苦しめることになった軽はずみな決断こそ悔い改めてもらいたいが、今回はそれが主題ではない。

 6年1月、自民党総裁だった河野氏は、政治生命をかけて小選挙区制導入と政治資金規正法改正を迫る細川護煕首相と未明まで会談。自民党内にも反対論が残る中、最後は小選挙区の議席数を300に増やすことを条件に受け入れた。このとき2人が会談していた国会議事堂に、雪がしんしんと降り続いていたのを今でも鮮明に覚えている。難産の末に導入された小選挙区制を、当事者の一人が20年後に否定してしまうとは、何とも皮肉な話である。

 ベテラン議員の中には、(1)小選挙区制は、得票率の増減が議席数に極端に反映してしまう(2)党本部の権限が強まり、中堅・若手は従順な議員がほとんどになった-などとして、中選挙区制への復帰を訴えている者も少なくない。

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