自民・丸山和也参院議員「優等生、世界リードしていけるの?」 進次郎氏は「永田町芸者」になるかも 山尾氏は甲斐性と言えば…

吠えろ!!戌年男・年女
丸山和也参院議員(斎藤良雄撮影)

 僕は国際弁護士から参院議員になったが、政治の世界は基本的に大して面白くない世界だね。

 昔に比べて政治家が人間として小粒になって、面白いと思う魅力的な人が少ない。昨年、山尾志桜里さん(立憲民主党、衆院議員)の問題があったよね。体の関係があろうとなかろうと、ひ弱な男に代わって「これも女の甲斐性(かいしょう)でしょ」といえばかっこよかったのに逃げちゃった。「甲斐性」と言い切れば、男女を越えて値打ちが上がったのに惜しいことをした。海外では問題にならない例もあったでしょう。

 大物議員OBと話したら「女性と食事しただけでいろいろ書かれる。週刊誌はつつきすぎだわね。どうしても人間が小さくなる」と嘆いていた。

 いまは品行方正というか型にはまったことを求められる。萎縮するか偽善者になってしまう。優等生ばかりになって、そんなことでは世界の政治家を相手に日本はリードしていけないんじゃないの?

 自民党内も遠慮して意見を堂々と言わずに協調する。これじゃあ活力がなくなるよね。安倍晋三首相の自民党役員人事や組閣も、かつて「お友達」といわれた身内的な色合いを感じさせる部分が生きている。一致団結しやすいという良い面もあるが、かつて中曽根康弘首相が考えの異なる後藤田正晴官房長官を起用したような、本当の意味の適材適所、能力がある人を集めた強さは出てこない。切れのいい刀だが、ごつごつした硬いものは切れるのかな。

 政治は集団だ。自民党も党、そして派閥があるよね。その中では思ったほどダイナミックなものもなく、個性的な仕事は期待できない。何かユニークな発言をしても集団主義の下でつぶれる。参院議員になって2、3年は、私も先輩や同僚と会議でしょっちゅうぶつかっていたけど、何も変わらずばかばかしくなる。「変わり者」「一匹おおかみ」の特別指定席のようなところに落ち着いてしまう。

 個性的な人は、なかなかこの世界はしんどい。あまり個性的だと役職に就きにくい。比較的凡庸で個性的でない、忍耐力のある人が浮かんでいると思う。あとは、やはり意味はなくても日本人好みの毛並みとか親の七光でしょう。

 自民党総裁選? 安倍首相は出るんでしょう。党のためには明確な対立軸があったほうがいい。そのほうが活力が出る。岸田文雄政調会長は禅譲狙いで、ベルトコンベヤーで流れてくるのを待っている感じ。もぎ取る人でない。

 石破茂元幹事長は派閥を作った割には元気がないね。あれでは勝てない。正論は吐くけれども、最後までけんかをしない。「後ろから鉄砲を撃っている」と悪口を言われるだけになってしまう。野田聖子総務相も手を挙げるだろうが、全体的な奥行きがないかな。あまり票は取れないのでは。

 あえて推すとすれば河野太郎外相ですよ。育てればいいと。彼は基本的に自由人で言いたいことを言う。いまはセーブしているけど、力をつけてきたら、かなり強引にやると思う。毛並みもいい。ただ、党内抗争には弱いかな。そういうのを処理できる幹事長を育てたらいけると思うなぁ。

 小泉進次郎筆頭副幹事長は次の次かな。でも、案外、首相になれないんじゃないかという気もする。若くして優等生で、言葉は悪いが、売れっ子「永田町芸者」みたいになってしまう危険すらある。早くから将来が約束されているような安心感があるところが危険だ。(沢田大典)

  まるやま・かずや 昭和21年、兵庫県生まれ。早大法学部から法務省職員を経て45年に司法試験合格。米シアトルのワシントン大ロースクール卒業。米ロサンゼルスの法律事務所での勤務などを経て、国際法務を得意とする弁護士として活躍した。平成12年から7年間、日本テレビ系「行列のできる法律相談所」に出演し、後に大阪府知事、大阪市長となる橋下徹氏らとの論争が話題となり、人情派弁護士として人気を博した。19年の参院選比例代表に自民党から出馬し初当選、現在2期目。歌手としてもデビューしている。