産経フォト

空海直筆漢詩の拓本か 3カ所に「筆の誤り」

伝統・文化

空海直筆漢詩の拓本か 3カ所に「筆の誤り」

更新 sty1806060014
 四天王寺大が所蔵する弘法大師空海の漢詩の拓本  四天王寺大が所蔵する弘法大師空海の漢詩の拓本

 四天王寺大(大阪府羽曳野市)が所蔵する弘法大師空海の漢詩は、直筆詩を刻んだ木や石から写し取った拓本の可能性が高いと、鑑定した高野山大密教文化研究所(和歌山県高野町)の大柴清円研究員が6日、発表した。

 拓本の写真を手にする高野山大密教文化研究所の大柴清円研究員=6日午後、和歌山県橋本市
画像を拡大する
 拓本の写真を手にする高野山大密教文化研究所の大柴清円研究員=6日午後、和歌山県橋本市フルスクリーンで見る 閉じる

 余分な「久」の文字や書式の間違いなど3カ所に「弘法も筆の誤り」があるといい、大柴氏は「即興で書いたためだろう。まだほかにも同じ拓本や直筆本があるかもしれない」と話した。

 拓本の詩は、空海の詩などを集めた「性霊集」の中にもあり、嵯峨天皇から綿と漢詩を贈られた空海が返礼として作成した七言詩。空海は嵯峨天皇の七言詩にあった「寒」「飡」「寛」「難」の文字をそのまま使って詩を作った。

 詩の中にある「方」やさんずい偏が、他の直筆文字と同じ特徴だったことから直筆と判断。拓本は江戸時代中期の作とみられるが、末尾に「弘仁五(814)年三月一日沙門空海上」と記されていた。

スゴい!もっと見る

瞬間ランキングもっと見る

話題のランキング