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国内最古級の鉄鋳造工房跡 8世紀前半、鍋脚の鋳型も

遺跡・建造物

国内最古級の鉄鋳造工房跡 8世紀前半、鍋脚の鋳型も

更新 sty1805230026
 榊差遺跡から出土した、獣脚の鋳型の破片=滋賀県草津市  榊差遺跡から出土した、獣脚の鋳型の破片=滋賀県草津市
 榊差遺跡で見つかった鉄鋳造工房跡の発掘現場=滋賀県草津市
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 滋賀県草津市の榊差遺跡で、8世紀前半(奈良時代)に鉄製の鍋や釜を鋳造した工房跡や獣の脚を模した鍋脚の鋳型片が見つかり、市教育委員会が23日、発表した。鉄の鋳造施設としては、川原寺跡の鉄釜鋳造遺構(7世紀後半、奈良県明日香村)に次いで国内最古級という。

 榊差遺跡で見つかった獣脚の鋳型からできる脚付き鍋のイメージ図(滋賀県草津市文化財保護課提供)
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 生産された鉄は藤原京、平城京(いずれも奈良県)などへ供給されたと考えられるといい、市教委は「付近には鋳造関連の遺跡が密集しており、全国的にも珍しい。律令国家建設のため大きな役割を担っていたのでは」と話している。

 市教委によると、最大で長さ約13メートル、深さ約30センチの溝や穴が見つかり、底から鋳型片や鉄くず、炉の壁の破片、土器などが出土した。獣脚の鋳型の破片は、約50点見つかり、土器から8世紀前半と判断した。獣脚の鋳型としては最古。獣脚が付く鍋や釜は寺院や有力者が用いたと推定できるという。

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