産経フォト

竹久夢二、未完の画文集公開 若き日の肉筆画

伝統・文化

竹久夢二、未完の画文集公開 若き日の肉筆画

更新 sty1805180012
竹久夢二の画文集「揺籃」=18日午後、東京・丸の内の東京ステーションギャラリー 竹久夢二の画文集「揺籃」=18日午後、東京・丸の内の東京ステーションギャラリー
画文集「揺籃」表紙(1903年、千代田区教育委員会蔵)
画像を拡大する
画文集「揺籃」表紙(1903年、千代田区教育委員会蔵)フルスクリーンで見る 閉じる

 憂いを帯びた美人画で知られる画家の竹久夢二(1884~1934年)が20歳ごろに創作した未完の画文集が見つかり、東京で19日から始まる展覧会で公開される。夢二の肉筆画としては最も古い時期のものとみられ、調査した学芸員は「夢二の原点といえる作品ではないか」と話している。
 所蔵する東京都千代田区によると、画文集は薄い和紙製で、縦24・7センチ、横17・0センチ。表紙には、ドイツの作家シラーの詩から着想を得たタイトルとみられる「揺籃(ゆりかごの意味)」と記載。シラーなど海外の文学作品をアレンジした複数の物語や詩がつづられている。

竹久夢二が挿絵と文章を書いた画文集「揺籃」(1903年)。手直しした跡が分かる(千代田区教育委員会蔵)
画像を拡大する
竹久夢二が挿絵と文章を書いた画文集「揺籃」(1903年)。手直しした跡が分かる(千代田区教育委員会蔵)フルスクリーンで見る 閉じる

 水彩の挿絵4枚も収録され、母子像や男女の別離の場面などが描かれている。夢二が初期からモチーフとし、生涯にわたるテーマだったことが分かるという。
 画文集は東京・丸の内の東京ステーションギャラリーで開催の展覧会「夢二繚乱」で公開。7月1日まで。

竹久夢二
画像を拡大する

【竹久夢二】岡山県生まれの画家、詩人。雑誌や新聞に絵や詩を投稿して世に出た。浪漫主義を受け継ぎながら耽美的で異国趣味を帯びた独特の作風で、表情に哀愁のある女性像は「夢二式美人」として大正期の大衆から支持された。叙情性に富んだ詩でも知られた。東京・日本橋に開いた店で千代紙など小間物の図案も手掛け、商業デザインの先駆けにもなった。

スゴい!もっと見る

瞬間ランキングもっと見る

話題のランキング