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【感彩写論】邪鬼 ギロリ 奈良 PM3:13

自然・風景

【感彩写論】邪鬼 ギロリ 奈良 PM3:13

更新 sty1803170016
香炉を支える邪鬼(じゃき)=2日午後3時13分、奈良市(大塚聡彦撮影) 香炉を支える邪鬼(じゃき)=2日午後3時13分、奈良市(大塚聡彦撮影)

 東大寺二月堂は、幼い頃、祖母に連れられ、よくお参りに訪れた。写真学科に進むとカメラを手に、絵になる被写体を探して境内をうろつくように…。そんな下心を見透かすような「邪鬼(じゃき)」の鋭い視線に、たじろいだりもした。

 「修二会(しゅにえ)」が行われる3月の二月堂は、いつにも増して多くの人が訪れる。参拝者が線香をあげる香炉を支えているのが三体の邪鬼だ。

 年を重ね、改めて見ると、それぞれに興味深い表情をしている。お気に入りの一体にレンズを向けた。

 邪鬼というだけあって、睨(にら)みの利いた表情は迫力満点。“目力”を表現しようとピントの合う範囲を狭くしてシャッターを切る。カメラを上下に動かしたりピントを微調整していると、ついつい撮影時間が長くなる。

 「いいかげんにせんか!」。学生時代と変わらぬ凄(すご)みで、邪鬼の怒気がレンズに刺さった。(写真報道局 大塚聡彦)

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