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市街地へあふれる野生鳥獣 福島県沿岸部の被災地で

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市街地へあふれる野生鳥獣 福島県沿岸部の被災地で

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 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県双葉町。JR常磐線双葉駅(奥)近くで、整備中の線路をまたぐイノシシの姿が見られた。作業員は「毎日姿を現すイノシシは人がいても怖がらない」と話した=2月9日  東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県双葉町。JR常磐線双葉駅(奥)近くで、整備中の線路をまたぐイノシシの姿が見られた。作業員は「毎日姿を現すイノシシは人がいても怖がらない」と話した=2月9日
 帰還困難区域内から毎晩のようにカフェを訪れるキツネ。「警戒心が強いはずのキツネ」(カフェの店主)がまるで犬のようにお座りして餌をねだる=1月27日、福島県富岡町
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 帰還困難区域内から毎晩のようにカフェを訪れるキツネ。「警戒心が強いはずのキツネ」(カフェの店主)がまるで犬のようにお座りして餌をねだる=1月27日、福島県富岡町フルスクリーンで見る 閉じる

 カフェの軒先で餌をねだり、明るい時間から堂々と線路を横切る動物たち。東京電力福島第1原発事故の避難区域を抱える福島県沿岸部に、サルやイノシシなどの野生鳥獣が頻繁に姿を現している。
 福島県自然保護課によると、目撃例が最も多いのはイノシシ。住宅への侵入や、農地を掘り起こすなどの被害が出ている。原発事故の影響で肉の出荷が制限され、ハンターも高齢化が進む。駆除が追いつかず“唯一の天敵”である人間の少ない環境が、イノシシの活動を活発にしている。

 東京電力福島第1原発事故により立ち入りが制限されている帰還困難区域で、住宅の屋根に座るサル。くつろぐ姿は人のよう?=2月25日、福島県浪江町
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 東京電力福島第1原発事故により立ち入りが制限されている帰還困難区域で、住宅の屋根に座るサル。くつろぐ姿は人のよう?=2月25日、福島県浪江町フルスクリーンで見る 閉じる

 目にするのは在来種だけではない。特定外来生物のアライグマは人が戻らない住宅の屋根裏などに侵入し、ふん尿被害も報告される。
 福島第1原発周辺の国道6号では、増えた野生鳥獣と車との接触事故が後を絶たない。
 原発事故から7年。「人を知らず、恐れない世代」(県自然保護課)の動物が増え、町中を闊歩(かっぽ)する光景。避難指示の解除で帰還した住民たちとのあつれきが心配される。(共同)

 福島県富岡町の繁華街を見下ろす高台を歩いていたアライグマ。高台と街をつなぐ階段は動物たちの獣道となっている=2月5日
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 福島県富岡町の繁華街を見下ろす高台を歩いていたアライグマ。高台と街をつなぐ階段は動物たちの獣道となっている=2月5日フルスクリーンで見る 閉じる
 福島県浪江町請戸地区でネズミを捕らえたチョウゲンボウ。東日本大震災の津波で大きな被害が出た同地区では、増えたネズミなどを求めて多くの猛禽(もうきん)類が集まっている=2月21日
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 福島県浪江町請戸地区でネズミを捕らえたチョウゲンボウ。東日本大震災の津波で大きな被害が出た同地区では、増えたネズミなどを求めて多くの猛禽(もうきん)類が集まっている=2月21日フルスクリーンで見る 閉じる

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