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津波の脅威、今も生々しく 「悲劇繰り返さぬよう」

東日本大震災

津波の脅威、今も生々しく 「悲劇繰り返さぬよう」

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 震災で被災した「高野会館」の内部。天井や壁が剥がれ落ちている=2月、宮城県南三陸町  震災で被災した「高野会館」の内部。天井や壁が剥がれ落ちている=2月、宮城県南三陸町
 東日本大震災で被災した「高野会館」の内部=2月、宮城県南三陸町
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 コンクリートがむき出しになった壁。天井の金属棒はねじ曲がり、垂れ下がったままだ。東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町。4階建ての結婚式場「高野会館」は、今も津波の脅威を物語る建物として残っている。
 地震発生時は、老人会による歌や踊りの発表会が行われていた。約3分間続いた大きな揺れにパニックになり、建物の外に逃げようとした人もいたが、従業員が立ちふさがって制止し屋上に避難させ、残っていた約330人は全員助かった。津波の高さは約15メートル。3階の天井まで達した。

 震災で被災した「高野会館」の美容室。鏡が割れ、壁が剥がれ落ちている=2月、宮城県南三陸町
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 震災で被災した「高野会館」の美容室。鏡が割れ、壁が剥がれ落ちている=2月、宮城県南三陸町フルスクリーンで見る 閉じる

 内部は花嫁のメーク用の鏡が割れ、「美容室」「神殿」の表示で、かろうじて式場だったことが分かる。寒さに耐え夜を過ごした屋上の機械室は、椅子や分け合って食べたお菓子が残り、時が止まっている。
 建物は民間が震災遺構として管理。屋上からは、土地のかさ上げなど復興工事の様子が見渡せる。案内してくれた語り部の後藤一磨さんは「同じ悲劇を繰り返さないために、言葉ではなく、肌で津波の怖さを感じてほしい」と語った。

 住民らが寒さに耐え、夜を過ごした「高野会館」の機械室=2月、宮城県南三陸町
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 震災で被災した「高野会館」の美容室=2月、宮城県南三陸町
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 「高野会館」の屋上で、震災当時について語る後藤一磨さん。中央奥には宮城県南三陸町の防災対策庁舎が見える=2月
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