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昼下がりの高校パニック、米で銃の悲劇再び フロリダ

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昼下がりの高校パニック、米で銃の悲劇再び フロリダ

更新 sty1802150013
 事件があった高校の校舎から避難する生徒ら=14日、米フロリダ州パークランド(ゲッティ=共同)  事件があった高校の校舎から避難する生徒ら=14日、米フロリダ州パークランド(ゲッティ=共同)

 突然の銃撃にパニックとなった生徒らが両手を上げ、泣きながら校舎から逃げ出した。米南部フロリダ州の高校で14日の昼下がりに起きた乱射事件。「訓練であってほしいと願いながら教室内で隠れていた」と女子生徒は地元テレビに語った。銃による悲劇が米国でまた起きた。

 犯行時、学校では火災警報が鳴り響いた。生徒らは当初、訓練だと思ったというが、その後、銃声が響き、大混乱となった。学校の敷地周辺では、迎えに来た両親と涙を流しながら抱き合う生徒もいた。

 地元テレビの映像からは、かばんを抱えたり、何人かで腕を組んだりしながら脱出する生徒や、別の生徒に手を引かれて泣きじゃくる姿も。救急車が続々と集まり、周囲の道路は封鎖され、多数のスクールバスや乗用車であふれた。

 米国で相次ぐ学校での発砲事件。地元の教育長は記者団に対し「脅迫など事前に異変はなかった」と述べ、犯行の予測は困難だったと主張した。この地域では今回の事件前から、全ての学校に警備担当者が配置されていたという。

進まない銃規制論議 米、年3万人が犠牲に

 14日の銃撃事件は、銃犯罪が絶えない米社会の特異性を改めて浮き彫りにした。国内で銃に命を奪われる市民は年間3万人を超す。事件のたびに銃規制強化が叫ばれるが、進展のないまま悲劇が繰り返されてきた。

 事件があった高校から避難し、涙を流す人たち=14日、米フロリダ州パークランド(South Florida Sun-Sentinel提供・AP)
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 事件があった高校から避難し、涙を流す人たち=14日、米フロリダ州パークランド(South Florida Sun-Sentinel提供・AP)フルスクリーンで見る 閉じる

 野党民主党は規制強化を求めるが、議会多数派の与党共和党は合衆国憲法修正第2条が国民の武装の権利を認めているとして消極的だ。双方が主張をぶつけ合うだけで、議論はかみ合わない。
 米国では昨年10月、西部ラスベガスで58人が死亡する米史上最悪の銃乱射事件が起きた。この際も銃を持つ権利や自由を訴える保守派の主張は揺るがず、トランプ大統領も銃規制は「そのうち話し合う」と述べただけで銃犯罪撲滅へ指導力を発揮することはなかった。
 銃規制は今年11月に控えた中間選挙でも争点になりそうだが、与野党の議論は平行線をたどる可能性が高いのが現状だ。(共同)
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