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平昌日本代表が薬物陽性、暫定資格停止 「メリットも動機もない」潔白主張も選手村退去

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平昌日本代表が薬物陽性、暫定資格停止 「メリットも動機もない」潔白主張も選手村退去

更新 sty1802130012
 5日、平昌冬季五輪の公式練習に参加する斎藤慧選手=韓国・江陵(共同)  5日、平昌冬季五輪の公式練習に参加する斎藤慧選手=韓国・江陵(共同)
 ショートトラック男子の斎藤慧選手がドーピング検査で陽性反応を示したことについて記者会見する日本選手団の斎藤泰雄団長(中央)ら=13日、韓国・平昌(共同)
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 ショートトラック男子の斎藤慧選手がドーピング検査で陽性反応を示したことについて記者会見する日本選手団の斎藤泰雄団長(中央)ら=13日、韓国・平昌(共同)フルスクリーンで見る 閉じる

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)の反ドーピング部門は13日、平昌冬季五輪のスピードスケート・ショートトラック男子代表、斎藤慧選手(21)=神奈川大=が競技会以外のドーピング検査で、利尿作用のある禁止物質「アセタゾラミド」に陽性反応を示し、暫定で資格停止にしたと発表した。今大会初の処分。本人は潔白を主張したが、反証の材料がなく、12日に選手村を退去した。CASは審理手続きを継続し、大会後に最終的な裁定結果を出す。

 違反が確定すれば冬季五輪の日本勢では史上初となる。平昌で記者会見した日本選手団によると、斎藤選手は4日に選手村で検査を受け、最初の分析に使うA検体に陽性反応が出たことが国際オリンピック委員会(IOC)から7日に報告された。その後、予備のB検体の検査結果も変わらなかった。

 斎藤泰雄団長は暫定資格停止の受け入れは「苦渋の選択だった」と述べ「違反がなかったということを立証すべく、あらゆる努力をしていく。最大限の協力を惜しまない」との姿勢を示した。

斎藤慧選手の談話要旨

 ドーピング検査で禁止物質に陽性反応を示した平昌冬季五輪スピードスケート・ショートトラック代表の斎藤慧選手の談話要旨は次の通り。

 一、合宿中の1月29日に受けた検査ではどのような禁止薬物も検出されなかった。自らの意思で薬物を摂取したという事実はない。偶発的に起きた出来事により無自覚のまま口に入ってしまったものとしか考えられない。

 一、筋肉増強剤を使用したことはない。それを隠そうなどと考えないし利尿剤を使用して体重を落とそうと考えたこともない。この薬を使用するメリットも動機もない。

 一、無意識に摂取することがないよう処方される薬は事前に専門家に相談し、日常の食事や飲み物にも気を付けていた。

 一、身の潔白を証明するために戦っていきたいが、今それを要求することはチームに迷惑を掛けると思い、自発的に選手村を出て離脱する。

 一、最後までチームジャパンの一員として戦いたいと思っていたが残念。チームを離れても仲間を応援している。(共同)

今大会は補欠の立場

 斎藤選手は2013、14年の世界ジュニア選手権で3000メートルリレーの3位に貢献するなど、将来を期待されてきた。初の五輪となった今大会はリレーの補欠の立場でここまで出番はなかった。

アセタゾラミドとは

 緑内障、てんかん、肺気腫などの治療に用いられる。日本オリンピック委員会によると国内では薬局などで購入可能な一般用医薬品ではなく、処方箋が必須な医療用医薬品として販売されている。世界反ドーピング機関(WADA)が定める利尿作用のある禁止物質で、スポーツでは筋肉増強剤などの使用を隠す場合などに使われることもある。

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