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view スカイツリーと競う東京タワー 還暦前に意気軒高 

自然・風景

view スカイツリーと競う東京タワー 還暦前に意気軒高 

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東京タワーと東京スカイツリーの直線距離は約8キロあるが、超望遠レンズで見ると、この通り。還暦を迎える東京タワーの展望台はビルに囲まれていた=川崎市高津区(福島範和撮影) 東京タワーと東京スカイツリーの直線距離は約8キロあるが、超望遠レンズで見ると、この通り。還暦を迎える東京タワーの展望台はビルに囲まれていた=川崎市高津区(福島範和撮影)
展望台も未着工で建設が進む東京タワー。土台の鉄骨だけでも存在感を放っていた =昭和33年4月18日(本社機から)
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展望台も未着工で建設が進む東京タワー。土台の鉄骨だけでも存在感を放っていた =昭和33年4月18日(本社機から)フルスクリーンで見る 閉じる

 日が沈み、辺りの建物に明かりがともると、宵闇にオレンジ色の鉄骨が浮かび上がる。昭和33年の開業から今年12月に60周年を迎える東京タワー(東京都港区)は、オープンからの入場者が1月中に1億8千万人を超えることが確実視されている。今も昔も東京のシンボルのひとつだ。

 川崎市高津区の久末城法谷公園から、多摩川を挟んで都心を見ると、東京の新旧2大タワーが存在感を放っていた。東京タワーまで約15キロ、東京スカイツリー(東京都墨田区)まで約23キロ。800ミリ相当の超望遠レンズでのぞくと距離が圧縮され、まるで隣同士で競り合っているようにも見える。

 しかし、かつて東京の街を一望できた地上150メートルの東京タワー大展望台は、高層ビルに取り囲まれ窮屈な印象を受ける。眺望で勝ち目はなさそうだ。

今年12月に開業60周年を迎える東京タワー。川崎市高津区からは東京スカイツリーと並んで見えた (福島範和撮影)
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今年12月に開業60周年を迎える東京タワー。川崎市高津区からは東京スカイツリーと並んで見えた (福島範和撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 東京タワーの設計者は、大阪の2代目通天閣や名古屋テレビ塔などを手がけた内藤多仲(たちゅう)氏。「耐震構造の父」と呼ばれた内藤氏は、旧歌舞伎座や旧日本興業銀行本店の構造設計も行った。いずれも、地震に強い耐震壁が採用され関東大地震の揺れにも耐え抜いた。

今年12月に開業60周年を迎える東京タワー。川崎市高津区からは東京スカイツリーと並んで見えた (福島範和撮影)
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今年12月に開業60周年を迎える東京タワー。川崎市高津区からは東京スカイツリーと並んで見えた (福島範和撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 内藤氏の次男で、同じ建築の道に進んだ多四郎さん(85)は「もう60年か…」と、感慨深げ。東京タワーの建設当時、大学院で建築構造学を専攻した多四郎さんは「ひよっこだったが簡単な計算を手伝ったこともあった」と振り返る。今も東京タワーを見るたび建物好きで勤勉だった父を思い出す。「これからも東京タワーは東京の象徴であり続けてほしい」と願う。

 昔を知る入場者は、様変わりした展望台の風景を目の当たりにして、過去の街並みに思いをはせる。空高く伸びた建物群には、60年の月日も積み重ねられている。(写真報道局 福島範和)

建設中の東京タワー =昭和33年4月18日(本社機から)
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