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view あでやかな飛翔、野生復帰は順調 トキ放鳥10年

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view あでやかな飛翔、野生復帰は順調 トキ放鳥10年

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モノトーンの風景を艶やかなとき色の羽が舞う。10月から12月にかけて、トキの羽は最も美しく彩られる =新潟県佐渡市(大山文兄撮影) モノトーンの風景を艶やかなとき色の羽が舞う。10月から12月にかけて、トキの羽は最も美しく彩られる =新潟県佐渡市(大山文兄撮影)

 鉛色の空が低く立ち込める新潟県佐渡島。吹きつける風には、粉雪も交ざっていた。

 「バッ」。風がやんだ後の静寂を破り、羽ばたく音が響く。エサ場の田んぼから20羽を超えるトキが一斉に飛び立った。あでやかに舞う、とき色の風切り羽。モノトーンの風景がわずかに彩られた。

電柱と電線に止まる3羽のトキ。これまで1羽が止まる様子は観察されていたが、複数で確認したのは初めてだ =新潟県佐渡市(大山文兄)
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電柱と電線に止まる3羽のトキ。これまで1羽が止まる様子は観察されていたが、複数で確認したのは初めてだ =新潟県佐渡市(大山文兄)フルスクリーンで見る 閉じる

 国の特別天然記念物トキ10羽が佐渡島で放たれて今年9月で10年になる。以来、毎年春と秋の放鳥に自然繁殖の個体も加わり、トキは現在、290羽を超える。

 環境省は2020年までに佐渡島全域で、220羽の定着(1年以上の生存)を目指してきたが、今年中に達成は確実とされる。

 これまで保護の観点から生息地などは公表されておらず、トキの姿を見ることは難しかった。しかし野生復帰が順調に進んでいることから、環境省は来年度の完成を目指し、野生のトキ観察施設を整備している。

水田でエサを探す約20羽のトキ =新潟県佐渡市(大山文兄撮影)
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水田でエサを探す約20羽のトキ =新潟県佐渡市(大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 佐渡とき保護会副会長で日本野鳥の会佐渡支部長の土屋正起さんは「野生復帰は道半ば。現在の生息数では感染症が発生した場合、佐渡島だけでは全滅してしまう恐れがある」と、警鐘を鳴らす。

 渡り鳥の中継地である佐渡島では、感染症がいつ持ち込まれてもおかしくない。現在、トキは絶滅を回避するため、本州4カ所でも分散飼育されている。

 10年という歳月をかけ、現在の生息数まで増加したた野生のトキ。今後はリスク分散のため、野生下においても、本州での放鳥を真剣に議論する必要があるのかもしれない。(写真報道局 大山文兄)

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