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【白洲信哉 旅と美 21】神と仏の触媒 権現信仰の比咩(十一面観音坐像)

伝統・文化

【白洲信哉 旅と美 21】神と仏の触媒 権現信仰の比咩(十一面観音坐像)

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日吉神社の十一面観音坐像。制作は平安時代の11、12世紀頃で、木造彩色。像高22.6センチ。国重要文化財(PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F5.6 1/50sec ISO 3200) 日吉神社の十一面観音坐像。制作は平安時代の11、12世紀頃で、木造彩色。像高22.6センチ。国重要文化財(PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F5.6 1/50sec ISO 3200)
室堂には宿泊施設もあり、室堂平は白山の名を冠したハクサンコザクラ、ハクサンフウロ、ハクサンイチゲ、ハクサンシャクナゲなど植物の宝庫となっている (PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F11 1/160sec ISO 100)
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室堂には宿泊施設もあり、室堂平は白山の名を冠したハクサンコザクラ、ハクサンフウロ、ハクサンイチゲ、ハクサンシャクナゲなど植物の宝庫となっている (PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F11 1/160sec ISO 100)フルスクリーンで見る 閉じる

 福井、岐阜、石川3県にまたがる白山は、富士山、立山と並ぶ日本三名山の一つで、白い雪に光を浴び輝く姿に、古来あがめられ、霊山信仰の聖地として仰がれてきた。

標高2450メートルの室堂にある白山比咩神社の祈祷殿から、御前峰山頂付近に鎮まる奥宮をのぞむ。(PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F14 1/250sec ISO 200)
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標高2450メートルの室堂にある白山比咩神社の祈祷殿から、御前峰山頂付近に鎮まる奥宮をのぞむ。(PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F14 1/250sec ISO 200)フルスクリーンで見る 閉じる

 本年は、越前の僧、泰澄大師が初めて白山に登拝し、全身光を放って、妙相端厳たる十一面観音が現れてから1300年。僕は区切りの年に、長年の念願を果たしてきたのだが、かねて縁のある岐阜県神戸町にある日吉神社の、鎮座1200年の祭りにも参列することになった。

近江比叡山坂本の日吉大権現にならい、山王七社が整えられた (PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F11 1/200sec ISO3200)
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近江比叡山坂本の日吉大権現にならい、山王七社が整えられた (PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F11 1/200sec ISO3200)フルスクリーンで見る 閉じる

 白洲正子生誕百年展において、当社重文の十一面観音坐像の出陳を願ってからはや7年。「頭上に十一面は頂いているものの、これはあきらかに神像である。そういって悪ければ、日本の神と仏が合体した、その瞬間の姿をとらえたといえようか」と白洲が記した観音像の、うぶでかれんなお姿は全く変わることがなかった。生活に不可欠な“命の水”を供給してくれる神々しい白山の本地仏、この小さな十一面観音坐像は、神と仏の触媒として、泰澄のような修験者たちに導かれた権現信仰の比咩(ひめ)なのだ。

永正年間建立し、天正13年に修造した室町時代の建築様式を遺憾なく発揮した五重塔。国重要文化財 (PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F11 1/125sec ISO 400)
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永正年間建立し、天正13年に修造した室町時代の建築様式を遺憾なく発揮した五重塔。国重要文化財 (PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F11 1/125sec ISO 400)フルスクリーンで見る 閉じる
創建1200年を迎え、神輿殿は新築され、本殿は鮮やかな朱色に塗り替えられた。本殿には、伝教大師自作の神像をはじめ五十余体の彫刻像が現存している (PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F11 1/160sec ISO 3200)
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創建1200年を迎え、神輿殿は新築され、本殿は鮮やかな朱色に塗り替えられた。本殿には、伝教大師自作の神像をはじめ五十余体の彫刻像が現存している (PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F11 1/160sec ISO 3200)フルスクリーンで見る 閉じる
白洲信哉(しらす・しんや) 白洲信哉(しらす・しんや)  文筆家。昭和40年生まれ、東京都出身。日本文化の普及に努め、展覧会など文化イベントの制作にも携わる。平成25年から骨董(こっとう)・古美術の月刊誌『目の眼』編集長。

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