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環境の変化はっきり 日本、豊富なデータでイタリアに差 地球史に千葉時代「教科書にも!」 

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環境の変化はっきり 日本、豊富なデータでイタリアに差 地球史に千葉時代「教科書にも!」 

更新 sty1711130021
 77万年前に地球の磁気の向きが逆転した跡が、良好な状態で残る千葉県市原市の地層。地質年代で初めて日本にちなんだ名称「チバニアン」と名付けられる見通しとなった=13日午後  77万年前に地球の磁気の向きが逆転した跡が、良好な状態で残る千葉県市原市の地層。地質年代で初めて日本にちなんだ名称「チバニアン」と名付けられる見通しとなった=13日午後

 地球史に千葉時代を意味する「チバニアン」の名前が刻まれることが、ほぼ確実となった。日本チームが推す千葉県市原市の地層は、地球が持つ磁場が77万年前に逆転した変化がはっきりと読み取れるのが最大の特長。評価の重要なポイントとされるこのデータで、ライバルのイタリアの地層に差をつけた。

 地球には磁石の性質があり地磁気と呼ばれる。現在は北極がS極、南極がN極の向きだが、過去360万年間に向きが11回逆転しており、77万年前が最後の逆転とされている。

 市原市の地層の中には、当時の磁場の状態が残った鉱物のほか、地層が堆積した時代や気候を示す微生物の化石・火山灰も多く含まれていた。長い年月をかけて地層が途切れずに積もり続けており、その時代に地磁気の逆転が起きたことをはっきりと読み取れる。審査を通過する条件には「地層へのアクセスの良さ」や「地層ができた時代の環境の変化が分かる微生物や花粉の化石が豊富」などもあり、イタリアはこれらの条件では有利とみられていたが、日本チームも豊富なデータをそろえた。

「教科書にチバニアンを」

 「チバニアン(千葉時代)」が地球史の一時代になることが濃厚となり、時代の境界を示す地層「千葉セクション」がある千葉県市原市の関係者らは13日、「教科書にチバニアンの名を」「夢にも思わなかった」と喜びに沸いた。

 市学校教育課の斎藤和則さん(47)らは昨年、地層の成り立ちなどを紹介する小中学生向けDVDを作成。小学6年と中学1年の授業に取り入れている。「教科書に載るかもしれないと思うと非常にうれしい。重要な地層が身近にあるのを誇りに思う子どもも多いだろう。地質学や理科にさらに興味を深めてもらいたい」と声を弾ませた。

 77万年前に地球の磁気の向きが逆転した跡が、良好な状態で残る千葉県市原市の地層。地質年代で初めて日本にちなんだ名称「チバニアン」と名付けられる見通しとなった=13日午後
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 77万年前に地球の磁気の向きが逆転した跡が、良好な状態で残る千葉県市原市の地層。地質年代で初めて日本にちなんだ名称「チバニアン」と名付けられる見通しとなった=13日午後フルスクリーンで見る 閉じる

 この日地層を訪れた地元の元町内会長山田博男さん(69)は「こういうことになるとは夢にも思わなかった。とても喜ばしい」と笑顔。昨年から住民らと周辺の草刈りや手すりの設置などを続けてきたといい、「お客さんが増えるだろうが、まだトイレや駐車場もないので何とかしたい」とうれしい悲鳴を上げた。
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