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復興一歩ずつ 東日本大震災6年半

東日本大震災

復興一歩ずつ 東日本大震災6年半

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JR女川駅(右上)と女川トレーラーハウス宿泊村「ホテル・エルファロ」=宮城県女川町(宮崎瑞穂撮影) JR女川駅(右上)と女川トレーラーハウス宿泊村「ホテル・エルファロ」=宮城県女川町(宮崎瑞穂撮影)

 東日本大震災の発生から6年半。大きな被害を受けた岩手、宮城、福島の東北3県では復興への取り組みが続く。そこでは教訓が生んだ、想像もしていなかった景色が広がる。(写真報道局)

JR女川駅(左)と、女川トレーラーハウス宿泊村「ホテル・エルファロ」 =宮城県女川町(宮崎瑞穂撮影)
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JR女川駅(左)と、女川トレーラーハウス宿泊村「ホテル・エルファロ」 =宮城県女川町(宮崎瑞穂撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

■希望の光
 カラフルなトレーラーハウスが並ぶ宿泊施設「ホテル・エルファロ」。被災し営業を断念した旅館の女将(おかみ)ら4人が協力し、震災翌年に宮城県女川町の高台で開業。先月5日にJR女川駅近くで新たにスタートした。

 トレーラーハウスは設置や撤去が容易だ。「エルファロ」はスペイン語で灯台の意。宿泊施設不足が続く女川町の「希望の光」でもある。

鵜住居小と釜石東中の新校舎から下校する鵜住居小の子供たち =岩手県釜石市鵜住居町(納冨康撮影)
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鵜住居小と釜石東中の新校舎から下校する鵜住居小の子供たち =岩手県釜石市鵜住居町(納冨康撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

■長い階段
 津波で大きな被害を受けた岩手県釜石市の釜石東中学校と鵜住居(うのすまい)小学校の新校舎は、海抜15メートルの鵜住居町の高台に建っている。息が切れるほど続く長い階段の上にそびえる校舎は復興のシンボルだ。

 スクールバスで通う子供たちの元気な声が響き渡る校内には、約500人が3日間過ごせる食料や物資が保管されている。

宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区の災害公営住宅から、かさ上げ工事や建設途中の災害公営住宅を見つめる佐藤正治さん(70歳)。「閖上ほど眺めのいいところは他にない。この景色を見ているだけで安心する」と、変わりゆく故郷の風景を見つめていた =宮城県名取市(福島範和撮影)
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宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区の災害公営住宅から、かさ上げ工事や建設途中の災害公営住宅を見つめる佐藤正治さん(70歳)。「閖上ほど眺めのいいところは他にない。この景色を見ているだけで安心する」と、変わりゆく故郷の風景を見つめていた =宮城県名取市(福島範和撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

■故郷展望
 宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区の佐藤正治さん(70)は7月、かさ上げした高台の災害公営住宅に入居した。

 再建が進む寺や真新しい墓など風景は変貌しているが、遠景には昔と変わらぬ故郷が広がる。

営業開始に向け準備が進むJR常磐線の富岡駅。奥は建設途中の避難道路の橋桁 =福島県富岡町(宮崎瑞穂撮影)
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営業開始に向け準備が進むJR常磐線の富岡駅。奥は建設途中の避難道路の橋桁 =福島県富岡町(宮崎瑞穂撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

■運行再開へ
 JR常磐線は来月21日、富岡-竜田間の運行を再開する。

 福島県富岡町の富岡駅のホーム近くでは新しい町道の建設工事も進む。数メートルの橋桁の上の高架道路は津波からの避難ルートにもなる。

今年7月にオープンした鯨と海の科学館のマッコウクジラの骨格標本とミンククジラの骨格標本(右) =岩手県山田町(納冨康撮影)
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今年7月にオープンした鯨と海の科学館のマッコウクジラの骨格標本とミンククジラの骨格標本(右) =岩手県山田町(納冨康撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

■再び開館
 岩手県山田町の「鯨と海の科学館」は津波で資料の多くが流された。展示室にはガレキが押し寄せ5メートルも浸水したが、マッコウクジラの骨格標本は奇跡的に無事だった。

 復旧作業は今年3月まで続いた。湊敏館長(67)は「子供たちに山田町の海を伝えたい」と笑顔で語った。

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