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いとこ失いシェルター開発 陸前高田に設置、「一人でも多く救いたい」

東日本大震災

いとこ失いシェルター開発 陸前高田に設置、「一人でも多く救いたい」

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 岩手県陸前高田市に造った、緊急避難用シェルターの前に立つ中山政信さん=8月  岩手県陸前高田市に造った、緊急避難用シェルターの前に立つ中山政信さん=8月

 東日本大震災で津波被害に遭った岩手県陸前高田市で、海沿いにある土産物屋の駐車場に、倉庫のような高さ約2.4メートルの白い建造物が立っている。津波でいとこを失った精密機械工業会社社長中山政信さん(63)=茨城県ひたちなか市=が「一人でも多くの命を救いたい」と願って造った緊急避難用シェルターだ。

 緊急避難用シェルターの内部を見学する子どもらに説明する中山政信さん(奥中央)=8月、岩手県陸前高田市
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 緊急避難用シェルターの内部を見学する子どもらに説明する中山政信さん(奥中央)=8月、岩手県陸前高田市フルスクリーンで見る 閉じる

 中山さんは岩手県大槌町出身。故郷に住むいとこの男性は消防団員で、高齢者らを助けに向かい津波にのまれた。「逃げろと言われても、立場上避難できない人もいるはずだ」。津波が目前に迫っていても駆け込める「最後のとりで」の開発を思い立った。

 知り合いの企業にも協力してもらい、震災から6年となる今年3月、試作機を完成させた。津波被災者の意見を聞いて改良するため、51人もの消防団員が犠牲となった陸前高田市に設置した。

 重さ約10トンのステンレス製で、ボディには飛行機の羽にも使われるほど強度が高い、蜂の巣のように正六角形を並べた「ハニカム構造」を採用した。

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