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象よけに「蜂のフェンス」 タイ、共存目指す

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象よけに「蜂のフェンス」 タイ、共存目指す

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 タイ・チャンタブリ県の自宅で、蜂の巣箱とロープを組み合わせた「フェンス」のそばに立つダーラーラさん=7月(共同)  タイ・チャンタブリ県の自宅で、蜂の巣箱とロープを組み合わせた「フェンス」のそばに立つダーラーラさん=7月(共同)
 タイ・チャンタブリ県に生息する野生の象の群れ。タイの象徴とされる象は外国人観光客にも人気の一方、地方では農作物を荒らす被害がたびたび発生。人間が森を伐採し、象の好物バナナなどを栽培したことで、寄り付くようになった=7月(共同)
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 タイ・チャンタブリ県に生息する野生の象の群れ。タイの象徴とされる象は外国人観光客にも人気の一方、地方では農作物を荒らす被害がたびたび発生。人間が森を伐採し、象の好物バナナなどを栽培したことで、寄り付くようになった=7月(共同)フルスクリーンで見る 閉じる

 野生の象が作物を荒らしたり、人に危害を加えたりする問題に悩むタイで、象が苦手とする蜂をフェンス代わりに利用して被害を防ぐユニークな取り組みが行われ、効果を上げている。象を傷つけず追い払い、人間との共存を目指す。蜂蜜を採取して副収入を得るという一石二鳥の仕組みで、評判は上々だ。

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 アジアゾウが生息する東部チャンタブリ県の草原地帯。近くのゴム農家ダーラーラさんは、自宅敷地を囲う蜂の巣箱とロープを組み合わせた「フェンス」を指さし「象に家を襲われ怖い思いをしたが、すっかり来なくなった」と笑顔を見せた。地面に立てた竹の棒の間にぶら下げた蜂の巣箱は計40箱で、両隣とロープでつながっている。象が囲いの内側に入ろうとすると、体が巣箱かロープに当たり、怒った蜂が象を追い立てる仕組みだ。

 象よけのために設置した巣箱から取り出した巣板と蜜ろうを手にするダーラーラさん。蜜ろうはろうそくの原料になるといい、これも貴重な副収入になる=7月、タイ・チャンタブリ県(共同)
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 象よけのために設置した巣箱から取り出した巣板と蜜ろうを手にするダーラーラさん。蜜ろうはろうそくの原料になるといい、これも貴重な副収入になる=7月、タイ・チャンタブリ県(共同)フルスクリーンで見る 閉じる

 電気フェンスで侵入を防ぐやり方もあるが、象の体を傷つけ、死なす恐れもある。ダーラーラさんは「けがをさせるのは嫌だ」と話す。ただ毎週のように蜂に刺されるようになったといい、刺された痕が残る腕を見せながら「これにはまだ慣れないけど」とはにかんだ。(共同)

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