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【白洲信哉 旅と美⑬】威勢いいみこしの海上渡り 鎌倉・乱材祭

伝統・文化

【白洲信哉 旅と美⑬】威勢いいみこしの海上渡り 鎌倉・乱材祭

更新 sty1707190001
乱材祭最大の見どころは、2基のみこしが海に入る海上渡御。威勢よく担ぎ手を代えながら、禊(みそぎ)を行う。(PENTAX K-1、smc PENTAX-FA 80-320ミリ F4.5-5.6、F9 1/800sec ISO200) 乱材祭最大の見どころは、2基のみこしが海に入る海上渡御。威勢よく担ぎ手を代えながら、禊(みそぎ)を行う。(PENTAX K-1、smc PENTAX-FA 80-320ミリ F4.5-5.6、F9 1/800sec ISO200)
3基の最後尾のみこしは、天王謡の謡いにのって、白装束に烏帽子姿の氏子衆に担がれ練り歩く(PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F8 1/200sec ISO100)
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3基の最後尾のみこしは、天王謡の謡いにのって、白装束に烏帽子姿の氏子衆に担がれ練り歩く(PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F8 1/200sec ISO100)フルスクリーンで見る 閉じる

 乱材祭(みざいまつり)は、鎌倉材木座にある五所神社の例大祭で、威勢のいいみこしの渡御(とぎょ)、中でもみこしの海上渡りが見どころになっている。というのだが、鎌倉育ちなのにちっとも知らなかった。祭りの責任者が「僕だって小町のそれには行ったことない」というように、村々にしきたりがあり、祭りがあったのである。明治の神社合祀(ごうし)により、全国的にも神社の整理が行われ、多くの産土神(うぶすながみ)が姿を消してしまったが、「五所」というのもそのまま5つの神様が合祀されたことを表している。

みこし担ぎ手の法被には、材木座の旧地名である「和賀」と大きく記されていた (PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F5.6 1/125sec ISO200)
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みこし担ぎ手の法被には、材木座の旧地名である「和賀」と大きく記されていた (PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F5.6 1/125sec ISO200)フルスクリーンで見る 閉じる

 3基のしんがりを務めるみこしは、烏帽子(えぼし)に白装束の氏子によって、頼朝が神宮に神領を与えた名残を感じさせる「伊勢の鳥羽から朝山まいて」で始まる天王謡という独特の寂(さ)びのある調子にのり、電線や軒を巧みにかわしながら、荒御魂(あらみたま)を清めるように進んだ。海岸に着くと、浜はウインドサーフィンにヨットが漂うのんびりした空気も一変、おはらいの後、2基のみこしは海水で清められ、すっかり和御魂(にぎみたま)になって、御生(みあ)れを果たしたようにみえた。

6月の鎌倉は、各所で満開の紫陽花が咲き乱れ、多くの観光客でにぎわっている (PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F7.1 1/100sec ISO200)
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6月の鎌倉は、各所で満開の紫陽花が咲き乱れ、多くの観光客でにぎわっている (PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F7.1 1/100sec ISO200)フルスクリーンで見る 閉じる

 【プロフィル】白洲信哉(しらす・しんや) 文筆家。昭和40年生まれ、東京都出身。日本文化の普及に努め、展覧会など文化イベントの制作にも携わる。平成25年から骨董(こっとう)・古美術の月刊誌『目の眼』編集長。 

和賀江ノ島は日本最古の築港で、安山岩を積み上げただけではあるが、800年たった今でも船舶の波除として活躍している (PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F5.6 1/125sec ISO200)
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和賀江ノ島は日本最古の築港で、安山岩を積み上げただけではあるが、800年たった今でも船舶の波除として活躍している (PENTAX K-1、HD PENTAX-D FA28-105ミリ、F5.6 1/125sec ISO200)フルスクリーンで見る 閉じる

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